【レポート】「車の脱石油化は好ましくない!」、サウジの王子が現在の石油価格に懸念
意外に聞こえるかもしれないが、サウジアラビアのアルワリード王子は石油価格の下落を望んでいるという。株式市場や不動産業界に多大な影響力を持つ実業家としても活躍するアルワリード王子は、長期的に見ると石油価格の高騰は自国のメリットにならないと考えているようだ。最近放送されたCNNのインタビュー番組『ファリード・ザカリアGPS』では、「石油価格が上昇すれば、脱ガソリン型の技術開発にますます拍車がかかる。そのような状況はわれわれにとって好ましくない」と述べている。

現在自動車メーカーは、石油価格の高騰を受けて、燃費向上の技術開発に力を入れている。さらにアメリカ政府は、2016年には1ガロン35.5マイル(約15.1km/リットル)に、2025年には47~62マイル(約20.0~26.4km)の燃費基準をメーカーに課すとしている。アルワリード王子の発言は、こうした動きがサウジの石油への需要を低下させることを懸念したものだ。彼は、石油価格は現在の1バレル100ドル前後から70-80ドルまで下がるのが望ましいと考えているという。