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F1を牛耳り、その利権を手中に収めようと躍起になっているように見えるフェラーリ。2009年には、元フェラーリCEOのジャン・トッド氏がF1を統治するFIA会長に名乗りをあげ、最近では、事実上フェラーリを所有するアニェッリ一族の持ち株会社であるエクソール社の動きが話題となった。エクソール社は、世界的複合メディア企業、ニューズ・コーポレーションが率いるコンソーシアムに加わり、F1商業権の買収を検討していると報じられたのだ。

そしてこのたび、このコンソーシアムにアブダビの投資機関、ムバダラ開発が加わったと言う事実が明らかになった。アブダビは、アラブ首長国連邦の首長国であり、フェラーリのテーマパークがあることでも知られている。アブダビ政府が所有するムバダラ開発は、最近までフェラーリの株を保有しており、ムバダラ開発のロゴマークはフェラーリチームのマシンやユニホームに反映されていた。

また、ムバダラ開発は株を手放してからも、ピアジオ・エアロ・インダストリーズの大株主となっている。ピアジオ・エアロはピエロ・フェラーリ(エンツォの息子でフェラーリ副会長)に買収されたイタリアの航空機メーカーで、その航空機はグランプリ開催地を飛び回っている。

ところで、現在F1の商業権を保有するCVCキャピタル・パートナーズは、商業権を手放す意志があるのだろうか?今のところ、その気配はない。従って、フェラーリやムバダラ開発の一連の動きは先が見えないというのが現状だ。しかし、CVCは過去にMotoGP世界選手権シリーズの権利を投資会社に売却したこともあることから、手放す可能性が全く消えたわけではない。 F1の利権を巡っては、新たな情報が入りしだい随時お伝えしていくので、今後もチェックしていてほしい。