quake-damaged-paint-plant
3月11日の東日本大震災の後、フォードトヨタクライスラーといった大手メーカーは、レッドやブラックといったボディカラーの車を生産できなくなっていた。

その理由は、塗料剤に使われる「Xirallic(シラリック)」という光輝顔料を世界で唯一生産していた福島県いわき市小名浜にある独メルク社の工場が被災したためだ。この小名浜工場の再建にかなりの時間がかかるとみられていたが、予定よりも復旧作業が早く終了し、顔料の生産が無事再開されたと、米『The Detroit News』紙が報じた。

メルク本社の顔料・化粧品事業責任者であるピーター・ハラスは、工場の復旧作業が終了したことは大きな功績だと述べると同時に、日本の従業員の多大なる努力に感謝の意を示した。

メルクの小名浜工場は、被災した福島第一原子力発電所から南へ57kmの避難区域外に位置している。同社は従業員の安全を第一に確保するため、行政からの指示を継続的にモニタリングし、さらに工場から出荷する製品に対しても放射能検査を行い、安全基準を満たしているかどうかを確認しているという。また、今後のXirallicの供給不足を防ぐため、同社はドイツ本国に同製品の生産工場を建設することを予定しているらしい。

被災地の方々元通りの生活ができるようになるには、まだまだ時間が必要だろうが、我々は今回の大震災で被災した地域の復興を心から願っている。