フェラーリがフィアットグループから独立?
フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼーモロ氏(左)とフィアット/エクソール会長ジョン・エルカン氏(右)

つい半月ほど前まで、エクソール社はほとんど無名の持ち株会社で、誰もその存在を気にしていなかった。しかしこれが、フィアット・グループ、ひいてはクライスラーをも牛耳るアニェッリ一族の所有する会社となると、話は違ってくる。そして同社がF1商業権の買収を検討するコンソーシアムに加わったと報じられたことから、エクソールの名は一躍有名になった。

さらに今回、エクソール社が傘下のフェラーリをフィアットグループから切り離そうとしているという情報が、本国イタリアから飛び込んできた。この動きはフィアットがフィアット・インダストリアルを切り離したときと同じ経緯になるかもしれない。フェラーリをグループから独立させることで、現在のフィアットの株主間で、フェラーリの利害関係を分割しようとするものだ。つまりいずれ起こり得るフィアットとクライスラーの合併を視野に入れ、フェラーリを独立させておくことが狙いだろう。これにより、フェラーリの一部、もしくは全部を売却することも容易になる。

エクソール社を率いるエルカン家がフェラーリの経営に直接関与するのは、今回が初めてではない。フィアット・グループとエクソール両社を統括するのはエルカン家の長男、ジョン・エルカン氏だからだ。一方、フェラーリ現会長のルカ・ディ・モンテゼーモロ氏がシルビオ・ベルルスコーニ氏に対抗し、次期イタリア首相の座を狙うとすれば、その後釜に座るのは、強烈な個性で度々メディアを騒がせているエルカン家次男、ラポ氏だろうとささやかれている