F1に新たなエンジンサプライヤーが登場!
BMWトヨタホンダが撤退して久しいF1ワールドチャンピオンシップ。現在登録される12チームのエンジンを賄うのはフェラーリメルセデス・ベンツルノーコスワースの4社のみだ。しかし、2013年から新しい4気筒ターボエンジンの使用されることを受けて、新たなメーカーがF1参入の動きを見せている。

まず1番に名乗りをあげたPURE社だ。同社は、自動車メーカーでもなく、コスワースのようなレーシングエンジンビルダーでもない、新設のエンジンサプライヤー。CEOは以前ジャック・ビルヌーブのマネジャーであり、長年BARホンダのチーム代表を務めたクレイグ・ポロック氏だ。同氏が率いるPURE社はすでに、全く新しい4気筒ターボエンジンの開発に着手しており、F1の新エンジン導入に先立って、顧客チームを獲得する狙いだという。

フランス語の"Propulsion Universelle et Recuperation d'Energie(普遍的推進力とエネルギーの回復)"からなる社名のもとで、船出したばかりのPURE社だが、実力は全くの未知数というわけではない。まず、新エンジン設計に携わるデザインチームのスタッフは、長年プジョーやルノーでF1やル・マンにエンジンを提供してきたベテランばかりだし、エンジンの製造は、ルノーにF1エンジンを供給しているメカクローム社の子会社が請け負うことになっている。昨年F1を制したセバスチャン・ベッテルが乗っていたのも、メカクローム製エンジンの搭載マシンだ。

つまり新生PURE社は、決して素人集団ではないということだ。そして現存のエンジンサプライヤーがいまもV8エンジンを手がける中、同社は4気筒ターボにのみ焦点をしぼって開発を進めている。F1新時代での活躍が大いに期待できそうだ。今後の情報を楽しみにしたい。