スバル、次期「WRX STI」は「インプレッサ」から独立した別モデルとして開発!?
オーストラリアの自動車情報サイト「カー・アドバイス」が報じるところによると、スバルインプレッサの高性能スポーツ・バージョンである「WRX」や「WRX STI」を、先頃発表された4代目「インプレッサ」とは切り離して開発を進めているようだという。


先日、ニューヨーク国際オートショーで発表されたスバルの「インプレッサ」は、自然吸気の水平対向4気筒エンジンを搭載する4ドア・セダンと5ドア・ハッチバックが間もなく発売される。
だが、ターボ・エンジンを積む高性能版の「WRX」と「WRX STI」は、3代目インプレッサをベースにしたモデルが引き続き販売されるという。

スバルの竹内明英プロダクト・ゼネラル・マネージャーから、ニューヨークでカー・アドバイスの記者が聞いたところによると、新しいターボ・チャージャー付きエンジンの開発は進行中だが、それは現行型(3代目)WRXとWRX STIに積まれている「EJ型」エンジンをベースにするのではなく、また新型インプレッサに搭載されている新設計の水平対向エンジン「FB型」に単純にターボを取り付けたものでもないという。
なぜなら、新しいFB型エンジンは、自然吸気による性能と燃費の効率を最優先で設計されたものだから、ターボ・チャージャーによる過給は前提にないのだと竹内マネージャーは言う。

新型WRXおよびWRX STIのプラットフォームについては「間もなく決定される」というが、エンジンだけでなく、もし4代目インプレッサとは独立した別の車体が採用されるのなら、WRXに2ドア・ボディが復活するかも知れない。


少々ややこしいのだが、アメリカ等の海外では、スバルは「インプレッサ WRX」とその上位車種として「インプレッサ WRX STI」を販売している。だが日本においては現行モデルでは "STI" の付かない「WRX」は存在せず、高性能モデルは「WRX STI」とそのAT仕様「WRX STI A-Line」だけ。また、日本のスバル公式サイトではすでに「インプレッサ」シリーズから独立して("インプレッサ" が付かない)「WRX STI」としてラインアップされている


日本製のユニークなスポーツ・モデルとして海外のエンスージァストからも人気が高い「WRX STI」。その次期型は新型インプレッサの発売からかなり遅れて登場することになりそうだが、独立した別のモデルとして開発されるということは、純粋なスポーツ・モデルとして磨きがかかるという期待も出来る。

ちょうど日産の「GT-R」が「スカイライン」から分離したことで、高性能ツーリング・カーという形態から一歩踏み出したように、WRX STIもインプレッサという "縛り" から解き放たれれば、今まで以上にがらりと違う外観を纏う可能性も高くなる。

なお、関連した情報として、竹内マネージャーはインプレッサのハイブリッド仕様についても研究を進めていると認めたそうだ。
カー・アドバイスでは、「次期WRX STIはターボ・チャージャー付きハイブリッドになるかも!?」とまとめているが...。

世界ラリー選手権から撤退しても、WRX STIはラリーの世界では人気車種。単に速さだけでなく、戦う強さもこのクルマの魅力の1つではなかっただろうか。ハイブリッド化して戦う場所を失うとしたら、それはWRXにとっての不幸だ。それとも、今度は「三菱 ランサー・エボリューション」ではなく、「レクサス CT200h」あたりをライバルとする新たな競争に挑むのだろうか。

日本が誇る4WDスポーツの新たな姿が見られる時を、スバリストならずとも楽しみに待ちたい。


【Source: CARADVICE