マクラーレンのニュー・モデルは、毎年1台登場する!
自動車産業のニュース・サイト「デトロイト・ビューロー」によると、マクラーレンは今後、毎年1台ずつニュー・モデルを発表するそうだ。

マクラーレンのマネージング・ディレクターを務めるアントニー・シェリフ氏がデトロイト・ビューローの記者に語ったところによれば、現在開発中でこれから発表される予定のモデルは、間もなく発売となる「MP4-12C」の「上と下」、そして「バッテリー駆動のモデル」だという。


マクラーレンといえば世界で最も成功したF1チームの1つ。今年もタイトル奪還を目指して、昨年の王者レッドブルを追う急先鋒となっている。

このイギリスの名門コンストラクターが、シングル・シーターの世界で栄光を掴むだけでは満足せず、市販スポーツカーの分野に進出したのは1990年。「マクラーレン・カーズ」を設立し、3人乗りのスーパーカー「マクラーレン F1」を発売する。
今でも「究極のロード・カー」と言われるこのクルマは、627psを発揮するBMW製V型12気筒エンジンをミドに搭載。レース仕様車やそのホモロゲーション(型式認定)取得用車などを含め、総生産台数は100台に満たない。当時日本円で約1億円という価格が付けられて話題になったが、現在このクルマの中古車を手に入れようと思ったら、2億円あっても足りないはずだ。
マクラーレン F1

再びマクラーレン製スポーツカーが世の中に現れたのは2003年、当時F1で協力関係にあったメルセデス・ベンツと共同開発という形で「メルセデス・ベンツ SLRマクラーレン」が誕生する。こちらは5.5リッターV型8気筒スーパー・チャージャー付きエンジンから626psを発生。価格は5,985万円だった。オープン・トップの「ロードスター」やいくつかの限定モデルを発売しながら価格と馬力は上昇し続け、最終モデルの『スターリング・モス」では650psで1億1千万円。遂に「F1」を追い抜いた。
メルセデス・ベンツ SLR マクラーレン

そんな超スーパーカー指向だったマクラーレンが次に目指したのは、より "手の届きやすい" 高性能スポーツカーの市場だった。マクラーレン・オートモーティブと名前を変えたF1直系の自動車メーカーは、2010年に「MP4-12C」を発表。600psの3.6リッターV型8気筒ターボを搭載するこのミドシップ・スポーツは、「フェラーリ458イタリア」や「ポルシェ911ターボ」のライバルとして今年、販売が始まる。

マクラーレン MP4-12C

マクラーレンはこのMP4-12Cに続けて、これから1年に1モデルの新型車を発表するという。
まず準備されているのがMP4-12Cのレース仕様車「MP4-12C GT3」。これはすでに画像やビデオが公開されている。そして次はおそらく、MP4-12Cのオープン・トップ仕様になるとの噂だ。
マクラーレン MP4-12C GT3

これらの「MP4-12Cバリエーション」が一段落したら、次に発表されるのはこれより下の価格帯に位置する...ということは「ポルシェ911」のライバルとなるスポーツカーと、さらに上の価格帯...ということは「ランボルギーニ・アヴェンタドール」や「フェラーリ599」の後継モデルと競合するスーパーカーになるとのことだ(どちらが先になるかは分からないが)。

そして近い将来、マクラーレンからバッテリー駆動のモデルが登場するとアントニー・シェリフ氏は言う。
これはF1で使われている(おそらくKERSの)技術をもとに現在開発中で、「AAバッテリー(単3形乾電池)サイズのリチウム・イオン・セルから1馬力のパワーを引き出すことに成功している」そうだ。
単3形乾電池の大きさはだいたい14mm×50mm。ちなみに「テスラ・ロードスター」は18650規格(18mm×65mm)のリチウム・イオン・セルを6831個搭載して292psだから、マクラーレンの技術がどれ程のものか想像つくだろう(もちろん最大使用可能時間/航続可能距離は別にして、の話だけれど)。

これまで、 "F1" と "スーパーカー" の分野で史上最高のマシンを作り上げて来たマクラーレン。次に狙うのは、"量産スポーツカー" と "電気自動車" の「ワールド・チャンピオン」だ。


【source: The Detroit Bureau.com

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