ホンダの次世代電気自動車は、
ホンダは20日、現在実証実験中の燃料電池自動車「FCXクラリティ」に、一般家庭およそ2世帯分の使用電力を出力可能な電源設備を搭載すると発表。次世代の電気自動車は、CO2を一切排出しない移動可能な発電設備として使えることになりそうだ。

このFCXクラリティは、埼玉県と共同で取り組んでいる次世代パーソナルモビリティー実証実験で使用する車両。ホンダでは同時に埼玉県庁敷地内に「ソーラー水素ステーション」を設置する計画を公表した。


東日本大震災を経験したことによって、電気自動車やハイブリッド・カーなど、大容量のバッテリーを積んでいる自動車に期待されるようになったのが、いざという時にそこに充電されている電気を、家庭用電源として使えないかということ。

「電気が余っている」と言われる夜間に充電しておいて、昼間の電力需要が高い時間帯に電気自動車などのバッテリーを家庭用の電源として使えないか、あるいは災害や電力不足によって家庭への電力供給が停止した場合、ガレージに置いてあるクルマから電気が賄えないかという発想は、先頃の大震災を経験した方の多くが抱いたのではないだろうか。

普通の小型車に採用されている自動車用バッテリーなら、12V × 40Aとして約480Wといったところ。32型テレビならおよそ3時間程度で消費する電力だ。
FCXクラリティが出力可能になるという電力は10kWというから、この20倍超。つまりテレビだけなら60時間、観ていられる。

単に大容量の電力を供給可能というだけでない。FCXクラリティは、この電力を家庭用電源から充電して蓄えておくのではなく、水素と酸素を化学反応させて発生させる。CO2を一切出さない発電設備(しかも移動可能)なのだ。

その水素をどうやって製造してどこで供給するのか等々、問題はまだまだ少なくないが(例えばホンダが開発しているソーラー水素ステーションでは、水素を製造するための電力に太陽電池発電を使う)、ホンダの技術開発と今後の実証実験を期待しながら見守りたい。