イタリアの偉大な大衆車、「フィアット 500」が家具に生まれ変わった!
フィアット 500 デザイン・コレクション「ピクニック」テーブルの高解像度画像は上をクリック

フィアットは、12日に開幕したミラノ・サローネ国際家具見本市で、フィアット 500のボディを家具に生まれ変わらせた「フィアット 500 デザイン・コレクション」を発表。仕掛け人はフィアット元会長ジャンニ・アニエッリの孫でアパレル・ブランド「イタリア・インディペンデント」の社長、ラポ・エルカンだ。


上の写真は「フィアット 500 デザイン・コレクション」の中の1点で、「ピクニック」という名前が付けられたテーブル。1957年の誕生から20年間にわたって生産され、イタリア大衆のアシとして活躍した小型車の傑作、2代目「フィアット 500」のフロント・エンドに、強化ガラス製の天板が取り付けてある。支柱は光沢仕上げのアルミニウム製。タイヤはさすがに本物のゴムだと色々と問題があるらしく、ポリウレタンで作ったものを艶消し黒で塗装してあるそうだ。写真では分かりにくいが、裏側にもフィアット 500の顔がある。


まるで現代アートのオブジェのようなこのテーブルは、高級デザイン家具で有名なイタリアのブランド「メリタリア」と、フィアット・グループを経営するアニエッリ一族の御曹子ラポ・エルカンとのコラボレーションによって作られたという。

このラポ・エルカンという人物は、2代目フィアット 500の生産が終了した1977年に、当時のフィアット会長ジャンニ・アニエッリの娘マルゲリータの次男として生まれた。
イタリアにおけるアニエッリといえば、単なる大企業の経営者に留まらず、世界各国の指導者や王族、政治家、富豪、映画スターたちとも親交があり、イタリアの経済だけでなく文化・政治・マスコミにまで影響力を持つといわれている。サッカー・チーム「ユベントス」を所有することでも有名だ。

そんな一族の子息であるラポ・エルカンは、2004年にフィアットに入社すると、副会長の実兄ジョン・エルカンとともにフィアット・ブランドの立て直しに手腕を発揮。現在は自ら設立したファッション・ブランド「イタリア・インディペンデント」を経営し、時折フィアットアルファ ロメオとコラボレーションした製品を発売している(艶消し塗装の「ブレラ」を覚えておいでだろうか)。
いずれはフェラーリの指揮を執る地位に就くと見られている若きセレブリティである。

今回発表されたフィアット 500の家具も、デザイン・センスと陽気なユーモアというイタリアの強みを生かしたブランド・ビジネスの1つに違いはないだろう。フィアットとメリタリア、そしてイタリアという国とその文化を、世界中にアピールするのが彼の狙いなのかも知れない。

「ピクニック」テーブルの他にも「パノラマ」という名のソファや「チン・チン(乾杯という意味)」というバー・カウンターの3種類がラインアップされていて、"ボディ・カラー" はイタリア国旗の白、赤、緑に黒を加えた計4色から選べる。

価格は写真の「ピクニック」が一番高くて、6,900ユーロ(約83万円)。乗って走れるフィアット 500が買えそうな値段である。

ワールドワイドに販売してくれるそうなので、気になる方は以下の公式サイトまで(ただし現在ではなぜかイタリア語表記のみ)。ダウンロードできるカタログ(pdfファイル)は、見ているだけでも楽しい。

Fiat 500 Design Collection


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