BMW、スーパー・セダン「M5」の次期型をコンセプト・モデルとして公開!
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BMWは、スーパー・セダン「M5」の次期型モデルを、今月19日に開幕する上海モーターショーに「コンセプト・カー」として参考出品すると発表。それに先がけ、先週ドイツ・ミュンヘンに限られたジャーナリストたちを集めてこの車両を披露した。その画像とビデオが届いたのでご紹介しよう。

BMWの中型セダン「5シリーズ」をベースに、超強力なエンジンを搭載したスペシャルなモデルが「M5」。言わば4ドア・セダンの姿をしたスポーツ・カーである。5シリーズが2009年にF10型と呼ばれる新型に切り替わったので、2年ほど遅れてM5もこちらがベースとなるわけだ。
今回発表された(そして上海で一般公開が予定されている)「M5コンセプト」は、あくまでもコンセプト・カーとしての登場。とはいえそれほど変更もなく来年初めには市販モデルとして発売されることが予想されている。

外観でまず目に付くのは3つの大きな開口部を持つフロント・バンパー。鼻先から大量の空気を取り入れて、"ホットな" 心臓部(とブレーキ)を冷却するというのが見て解る。
リアには控えめなリップ・スポイラーをトランクリッドに備え、バンパーと一体になったディフューザーとともに空力性能を高めている。

注目のエンジンは、先代M5の自然吸気V型10気筒から替わって、ツイン・ターボで過給する「高回転型の」V型8気筒を搭載。「M ツイン・パワー・テクノロジー」によって動力性能と環境性能を両立し、燃費と排出ガスは25%以上も改善したという。最高出力については、具体的な数字は公表されず「典型的な "Mパワー" を保証する」と言明されるのみ。巷では560〜580psと言われているようだ。

このパワーを後輪に伝えるのが、「M ドライブロジック」という走行モード・プログラム付きの7段DCT(ダブル・クラッチ・トランスミッション)。新しいV8ツイン・ターボの特性に合わせてチューンされているという。また、「オート・スタート・ストップ」というアイドリング・ストップ機構も備わる。

ニュルブルクリンク北コースで鍛えられたというサスペンションには、レースで培った「M」のノウハウが注ぎ込まれ、精悍なブラックの特製ダブル・スポーク20インチ鍛造ホイールに、前265/35 ZR20、後295/35 ZR20というサイズのタイヤを装着する。銘柄はミシュラン・パイロット・スーパー・スポーツだった。

なお、インテリアに関しては非公開ということで、ウインドウ類は黒く塗られ、ドアはロックされていたという。


M5の初代モデルは、BMWが打倒ポルシェを目指して少数生産したスーパーカー「M1」の直列6気筒DOHCエンジンを搭載して1985年に登場した。当時は世界最速の4ドア・セダンと呼ばれ、だがその高性能を隠すように、スタンダードな5シリーズとあまり変わらない控えめな外観が密かに人気だった。

やがて時代の流れに合わせて、最速セダンの名前を守るかのようにその性能は高められ、4代目にあたる先代のE60型ではV型10気筒エンジンを搭載、ついに500馬力の大台に乗った(507ps)。さらに今度の5代目はツイン・ターボの力を借りて、これを凌ぐパワーを発揮することは間違いない。

しかし、F1参戦で得た技術によって開発されたと言われるV10エンジンが、たったの5年で姿を消してしまったことに、寂しさを感じる方も多いのではないだろうか。
これも'80〜'90年代とは別の意味で「時代の流れ」と言えるわけだが。

とはいえ、新型M5のライバルは、これまでのメルセデスAMGだけではない。あのポルシェまで高性能4ドア・モデルの市場に参入して来たのだから。「パナメーラ ターボS」の最高出力は550ps。M5のツイン・ターボはこれに対抗するためでもあるのだろう。

あのM1がサーキットで目指したように、新型M5も「打倒ポルシェ」が宿命づけられているのだ。



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[Video Source: M5Board via YouTube]