小さなアルファ ロメオ、今年の「MiTo」は魅力を増した!?
2011年型アルファ ロメオ MiToの高解像度ギャラリーは上の画像をクリック

アルファ ロメオのコンパクト・カー「MiTo」の2011年モデルがイタリア本国で発売になった。注目はボディ・カラーの新色とインテリア。日本に来るのはもう少し先になりそうだが、購入を考えている方のために一足先にご紹介しよう。


イタリア国内における最近のMiToの販売台数は、2011年1〜2月にかけて4,133台。これは2010年同時期の7,145台に比べるとかなりの落ち込みである。これを受けてアルファ ロメオはMiToに "テコ入れ" を施した。

変更点は主に内外装で、新色のボディ・カラーには、アルミニウムの薄片とマイカ(雲母片)の両方が混じった「ブロンズ・メタル」色が登場。シックかつ華やかな、いわゆる「ジミハデ」系のブラウンだ。

インテリアでは新たに開発されたファブリックが採用され、シートには滑らかな伸縮性のあるメッシュ素材で、しかも「絹のように光沢のある」布地が張られているという。ダッシュボードやドア周りに貼られるテクスチャも含め、ブロンズと黒の2トーンでまとめられている。

この組み合わせの他にも、内装色はグレードによって2色または3色用意される。もちろんフラウ製の本革シートも選択可能だ。

中でも魅力的なのは最強グレードの「クワドリフォリオ・ヴェルデ」に装備されるスポーツ・シート。レース用品で有名なサベルト製のこのシートは、バックレストがRTM(レジン・トランスファー・モールディング)製法によって作られたカーボン・ファイバーで包まれており、軽量・コンパクトながら高い剛性を実現したという。シート表皮は中央部分にアルカンターラが張られ、背もたれにアルファ ロメオのエンブレムが型押しされている。
ブロンズ/黒の2トーン・インテリア(左)とサベルト製スポーツ・シート(右)


エンジンはこれまでと変更なし。日本にはおそらく1.4リッターの直列4気筒マルチエア・ターボの135ps仕様170ps仕様(クワドリフォリオ・ヴェルデ用)の2種類が来るだろう。


昨年には待望のデュアル・クラッチ式セミAT「TCT」を備え、スポーティなコンパクト・カーとして独自の存在感を放つ小さなアルファ ロメオ、MiTo。今回の変更はほとんど内外装のみだが、ブロンズ・カラーのエレガント路線にしても、クワドリフォリオ・ヴェルデのスポーツ方面にしても、イタリア車好きをくすぐるツボが流石に解っている、という感じだ。「147」や「156」からダウンサイズする顧客も狙いに行っているのだろう。

問題は、変更のなかったエンジンかも知れない。
しばしば「官能的」と賞される "アルファ・ツインカム" や "純血のV6" こそがアルファの魅力だと思っている従来のアルフィスタを、MiToは納得させることが出来るだろうか?
あるいは、たとえ旧人類のクルマ好きからはそっぽを向かれたとしても、新世代のアルフィスタを育てることが出来るのだろうか?

伝統を意識した内外装のデザインと、環境性能に優れたマルチエア・エンジン。
ミラノの名門は今、過去と未来の間で揺れているようにも見える。


Related Gallery:Top 5 Most Exciting Cars of Detroit 2013