これぞスマート版スピードスター(ただし電動)! 「フォースピード」の概要が明らかに!
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スマートは、来月のジュネーブ・モーターショーに出展するコンセプト・カー「フォースピード」の概要を明らかにした。電気モーターで走る "スピードスター" 型のスマートである。

屋根はなく、横や後ろに窓もなく、低いフロント・ウインド・スクリーンしか持たないその姿は、初代スマートのバリエーションとして2002~2003年に限定発売された「スマート・クロスブレード」を彷彿させる。だが「スマート・フォースピード」のリアに搭載されているのは3気筒エンジンではなく電気モーター。41ps(+7psのオーバー・ブースト機能付き)を発揮して最高速度120km/hまでこの小さな車体を "後押し" する。航続可能距離は135km。つまり基本的には昨年日本でも実証実験が始まった「スマート ed」と共通のパワー・トレインが使用されているらしい。
それでいて最高速度が "普通の" 電気自動車スマートを20km/hも上回るのはまさに「フォースピード」の名前の通り。ルーフや窓ガラスといった重量物を持たないことから、運動性能は高そうだ。ちなみに「forspeed」というネーミングは「speed」から来ているのはもちろんだが、リアのナンバー・プレートに描かれたロゴを見ると「forspeED」となっており、ED=ElectricDriveであることを掛けている。

ボディ外観で特徴的なのは、今後量産モデルにも採用されそうな「ハニカム(蜂の巣状)・グリル」と、LEDを環状に並べたヘッド・ランプ&テール・ライト。中心の白い部分は光らないそうだ。フロントのウインド・スクリーンの基部にはソーラー・セルが組み込まれ、太陽光で発電して計器類に電力を供給する。スマートのボディを構成するトリディオン・セーフティ・セルは、シート背後のロールバーと一体化。「ED」ロゴの下に充電用ソケットが隠されている。

白とグリーンが組み合わされた内装には、ブラウンのレザーがアクセントになっている。運転席と助手席の両側にメーター・パネルが設置されているように見えるが、助手席側にはスピード・メーターではなくiPhone(と思しきスマート・フォン)が組み込まれているようだ。4点式シートベルトが "やる気" を見せる。高速走行をするときにはヘルメットも必要になるはずだ。

航続可能距離は「日産リーフ」などと比べると短いが、このクルマならそれほど問題にならないだろう。乗員の方が長時間・長距離を走る気にならないだろうからだ。
近距離でスポーティなドライブを楽しむための乗り物と割り切れば、電気自動車の弱点はほとんど気にならなくなる。そういう意味では意外と現実的なコンセプト・カーかも。あのクロスブレードを市販したくらいだから、このフォースピードも単なるショー・カーに終わらない可能性はある。

屋外の空気や温度を、否応なく全身で感じながら乗る。これこそ本当の "エコロジー" なクルマと言えるのかも知れない。


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