ザウバー F1 チーム、今季用マシン「C30」を発表!可夢偉が初ドライブ!
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日本人ドライバー、小林可夢偉が在籍するザウバー F1 チームは31日、スペイン・バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットで今季用マシン「ザウバー C30 フェラーリ」を発表。午後にはシェイクダウン走行を披露した。

ザウバーがC30で目指したのは、昨年型C29以上の信頼性(これが不足していたために昨シーズン序盤は苦しんだ)を証明するだけでなく、C29が持っていた弱点を払拭すること。優先的に取り組んだ項目として、空力性能、低速コーナリング、メカニカル・グリップ、サスペンションの適応性を向上させることなどを挙げている。

外観上の特徴は、フェラーリF150同様、高く掲げられたフロント・ノーズや、絞り込まれたサイド・ポンツーン、コンパクトに仕上げられたリア部分など。
ハイ・ノーズは車体の下を流れる空気を最適化するため。サイド・ポンツーンは開口部を小さく上方に設けることで下部を絞り、ディフューザーとリア・ウイングに向かう空気の流れを整えるという。
排気ガスを直接ディフューザーに吹きかける "ブロウン・ディフューザー" を使用するため、エキゾースト・パイプは低い位置に。また、禁止されたFダクトに代わり可変リア・ウイングが導入されている。

フロント・サスペンションは完全に新設計され、セットアップの適応性が向上しているとのこと。また、KERS(運動エネルギー回収システム)を搭載することで空力的に悪影響が生じないようスモール・パーツ類(コンピューター・ボックスや消化器など)のパッケージングを見直したという。
エンジンは昨年同様、フェラーリから供給される「056」型を搭載する。新型ギアボックスとKERSもフェラーリ製だ。ザウバーのエンジニア達は、フェラーリのスタッフと定期的に話し合いながら開発を進めたそうだ。

ボディのカラーリングは今季も白を基調としているが、昨年の真っ白なボディ(=ほとんどスポンサー・ロゴが貼られていなかった)とは大きく異なり、メキシコに本拠地を置く通信会社「アメリカ・モビル」傘下の「テルメックス」「クラーロ」「テルセル」のマークや、テキーラ・ブランドの「ホセ・クウルボ」、保険会社の「インタープロテクション」といったメキシコ系企業をはじめとする多くのスポンサー・ロゴが描かれていて、ファンも一安心といったところ。これはメキシコ人ドライバー、セルジオ・ペレス(昨年のGP2シリーズでランキング2位)の起用によるところが大きい。

日本企業のロゴはマシンには見当たらないが、小林可夢偉のヘルメットには先日お伝えした通り「グッドスマイルカンパニー」のロゴが貼られ、スーツには「錦秀会グループ」の名前が刺繍されている。
コクピットにちらりと見える緑色のシートベルトも日本の「タカタ」製だ。

昨年のザウバー・チームの成績は、コンストラクター・ランキング8位。レースの最高位は小林可夢偉の6位(イギリスGP)だった。今年はこれらを上回る結果を期待したい。


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