トレジアは、ご存じの通りトヨタからOEM供給を受けて販売するモデル。トヨタ「ラクティス」の
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スバルは、昨年11月に発売したコンパクト・カー「トレジア」をベースに、モーター・スポーツ部門「STI」によるパーツでカスタムしたコンセプト・モデルを「東京オートサロン 2011」に出展。市販化は反響次第というところらしい。

トレジアは、ご存じの通りトヨタからOEM供給を受けて販売するモデル。トヨタ「ラクティス」の "スバル版" だ。
とはいえ、今回スバルの担当者にお話を伺ったところ、このトレジア/ラクティスの開発時にはスバルからトヨタに技術者が100人単位で出向し、主に足回りとボディ剛性の面で開発に参加したという。生産はトヨタ側だからOEMとなるが、共同開発という形でスバルのDNAが入った立派な "スバル車" なのだ。

今回出展されていた「トレジア STI コンセプト」は、スバルのモーター・スポーツ活動を担うSTIが、主に外装と足回りなどをライト・チューンした車両。より一層スバルの(それも最も熱い)血が注ぎ込まれたトレジアだ。

ボディにはフロント、リア、およびサイドにアンダースポイラーを装着。バンパーの下部に着くフロント側はSTIのバッジ入り。リア側はディフューザー形状になっていて、センターから専用開発されたマフラーが覗く。
足回りはコイルスプリングが交換されて車高が下がり、17インチ鍛造アルミ・ホイールと215/50R17サイズのタイヤでインチ・アップ。ホイールナットとバルブキャップもSTI製だ。

インテリアは "お約束" のプッシュエンジンスイッチや、本革とメタル調がコンビになったシフトセレクターレバーが付く程度。オレンジ色のスティッチが入ったシートやステアリング・ホイールは、トレジアのスポーティ・グレード「TYPE EURO」に標準装備されているもの。

全体的に控えめながらスポーティな印象はなかなか強く、少なくとも「ラクティスとは違う」イメージを作り出すことに成功している。
しかし現段階では市場の反響を見るために参考出品車として製作された車両であり、STIによるチューンも単に "後付けパーツ" を装着しただけに過ぎない。STI製コンプリート・カーの印である「tS」の称号が、このトレジア STIに付かないのはそのためだ。

だが、今回のショーやその後の反響次第では市販化も大いに有り得るそうで、「コンプリート・カーとして販売されるときには(他のモデルのように)ボディやシャシーの "見えないところ" もやります」というお話だった。

その際には、出来ればエンジンや吸排気系にまで手を入れ、動力性能の面でもラクティスとの違いを見せ付けて欲しいところ。
「水平対向エンジンではなくてもスバル車として認めて欲しい」というメーカーの願いを叶えるためにも、STIの名を冠したイメージ・リーダーの存在は必要ではないだろうか。


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