【東京オートサロン2011】ライバルはゴルフGTI!トヨタ「TRD オーリス GT コンセプト」
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「東京オートサロン 2011」のトヨタ・ブースから続いてご紹介するのは、モーター・スポーツ部門「TRD」が製作した「オーリス GT コンセプト」。カローラ・クラスのハッチバック車「オーリス」に、トヨタのワークス・ファクトリーであるTRDの技術を注ぎ込んで作り上げた "大人のスポーツ・ハッチ" だ。

ベース・グレードは、6速MTと圧縮比を高めた "ややハイ・チューン" エンジンを搭載するスポーティ・グレードの「オーリス RS」。
このままでは「スポーツ」を名乗るには少々物足りないスペックだった2ZR-FAE型1.8リッター・ユニットに、インター・クーラー付スーパー・チャージャー(遠心式)を装着。さらに専用ECU(エンジン電子制御ユニット)と専用マフラーを組み合わせ、最高出力はノーマルの147psから204psへ、最大トルクは18.4kgmから25.5kgmへと向上している。

一見シンプルなエアロ・パーツは、風洞実験と走行評価を繰り返して開発されたもの。カーボン・ファイバーのような高価な素材は使われていないが、その分、抑えた価格で十分な効果が得ることが出来るという。

サスペンションは、専用開発されたショック・アブソーバーとスプリングを装着し、スタビライザーを追加。アルミ・ホイールは鍛造の18インチ 71/2J。タイヤは225/40 R18のミシュラン「パイロット スポーツ3」だ。
ブレーキも専用のキャリパーとスリット・ローター、パッドで組まれ、グレードアップしている。

内装はシートが全て換えられ、前席にはTRDの刺繍入りスポーツ・シートを装着。他にもカーボン・ファイバーを用いたステアリング・ホイールやシフト・ノブ、サイドブレーキ・レバーなど、"手で触れるところ" のパーツが交換されていた。

現在のところ、この車両は参考出品として製作されたもので市販化は未定とのこと。コンプリート・カーとして販売するか、チューニング・パーツとして製品化するかも決まっていないらしい(スカッフ・プレートやプッシュ・スタート・スイッチ、ウインカー・セットなどすでに販売されているパーツも使用されている)。

TRDの担当者の方にお話を伺ったところ、コンプリート・カーとして市販する場合と、各チューニング・パーツという形で販売する場合とでは、製品に求められる「基準が違う」そうだ。その結果、「コンプリート・カーとして出す方が、マイルドになる」らしい。
価格は「コンプリート・カーで出すとしたら、400万円くらい」になりそうとのことで、「若い人より30代以降の方を(顧客として)想定している」という。

このクルマのライバルとしては、はっきりと「ゴルフ GTI」の名前を口にされた。
「あのクルマは、我々から見ても非常によく出来ているんです」とのこと。「オーリスはグローバルで売っているクルマなので、当然その辺りがライバルになると思います。だから、今回もルノー・スポールなんかを意識して(笑)、この色(シャイニングパールイエロー)にしました」

だから価格もその辺のモデルと同じくらいに?
「あちら(ゴルフGTIやルノーRS)はメーカーで生産の時点で組んでいるので、価格的にはこちらの方が不利ですけどね」

ゴルフGTIやルノー・メガーヌRSはターボ・チャージャーを使っていますが、オーリス GT コンセプトに(ターボでなく)スーパー・チャージャーを採用した理由は?
「環境性能との両立です。このクルマのスーパー・チャージャーはマイルドなタイプ。排気量の大きいエンジンを載せたような感じを狙ったもので、実燃費は非常にいい」


日本でも人気が高い「欧州製高性能ハッチ・バック」に、はっきりと照準を合わせて開発されたTRD オーリス GT コンセプト。「TRD」という名前が「GTI」や「ルノー・スポール」という "ブランド" に比肩できるかどうかはさておき(日本では充分だと思われるが)、マニア向けチューンド・カーではなく、量産型ハッチバックの高性能版という位置を狙うのであれば、やはり価格はVWゴルフやルノー・メガーヌのように、ベース車+100万円程度でないと苦しいのでは...?


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