【東京オートサロン2011】トヨタ「iQ」をレース仕様に!「GRMN iQ Racing Concept」
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「東京オートサロン 2011」の会場で、トヨタは最大面積のブースを設置。昨年7月に亡くなったチーフ・テスト・ドライバー成瀬弘氏の遺志を継ぐ「GAZOO Racing tuned by MN(GRMN)」や「G Sports(G's)」などのブランドから多数のコンセプト・カー、市販カスタマイズ・カーを出展していた。
その中から、まずは小さな辛口モデル「GRMN iQ Racing Concept」をご紹介しよう。

ベース車はご覧の通りトヨタの最小モデル「iQ」なのだが、この「GRMN iQ Racing Concept」は、
2009年8月に100台限定で発売され1週間で完売した "メーカー純正チューニング・カー"「iQ GAZOO Racing tuned by MN」を、さらにベースとしてレース仕様に改造を施したモデルとなっている。
その長い名称を略さずに書けば "Racing" の文字が2回も入ることからも分かるように、このクルマのコンセプトは「小さなレーシング・カー」なのだ。

トヨタのカスタマイズ/チューニング・ブランドの中でも、「GRMN」は手間やコストを掛けることを厭わず、レース用車両開発部門直系の本格的なクルマ作りを旨とするが、このGRMN iQ Racing Conceptもエンジンからシャシー、足回り、内外装に至るまで、拘りのチューニングが施されていた。

市販されているiQの1.3リッター・モデル用1NR-FEエンジンは、空冷インタークーラー付スーパー・チャージャーで過給され、126psの最高出力と18.0kgmの最大トルクを発生。
ただでさえホイール・ベース/トレッド比が極めて小さなiQなのに、さらにトレッドを拡大してブリスター・フェンダーで覆った結果、全幅は60mm増となった(1,740mm)。GRMN特製サスペンションで車高は50mm下げられ、17インチのBBS製アルミ・ホイールとブリヂストンのポテンザ RE-11を履く。
どんなコーナリングを見せるのだろう?

ボディ・ワークは見ての通りの迫力。開口部の大きなフロント・バンパーにはカーボン・ファイバー製リップ・スポイラーが付き、前後ブリスター・フェンダーをつなぐサイド・ステップにもカーボン・ファイバーが見える。シャシー下面はアンダー・カバーで覆われ、ルーフに可動式のリア・ウイングを装着。スポーツ・マフラーは左右から2本出しだ。カラーリングは2010年のニュルブルクリンク24時間レースでクラス優勝を遂げた「LFA」と同じく、白地に黒とオレンジ色を組み合わせたもの。

室内には4点ロール・ケージが組まれ、専用バケット・シートと4点式シートベルトを装備。センター・コンソール上部に増設された3連メーターは過給圧、エンジン油温、水温を表示する。スピード・メーターの数字は240km/hまで刻まれていた。タコメーターは右上に移設され、通常タコメーターがある位置にはニュルブルクリンクのコース図が。

開発担当の方にお話を伺ったところによると、このGRMN iQ Racing Conceptは、もし市販するとすれば、純粋なレース用車両ではなく「登録ナンバー付きで販売したい」とのことだった。価格は「400万円以下くらいで出したい」というが、今のところ市販化されるかどうかも含めてまったくの未定。スーパー・チャージャーなどパーツ単体による販売は考えていないとのこと(希望する声は多いらしい)。ちなみにこのスーパー・チャージャーだが、昨年出展した「GRMN iQ+Supercharger Concept」に採用されていたものとは異なるそうで、「去年の(スーパー・チャージャー)はルーツ型だったけれど、今年は遠心式で、よりパワーが上がっている」そうだ。

スーパー・スポーツ「LFA」のイメージを上手く借りた、贅沢で高性能なコンパクト・スポーツ。となると、ライバルとして連想するのは「アバルト・トリブート・フェラーリ」!? (開発者の方は「ライバル車は特にない」と仰っていたが)

ただしこのGRMN iQ Racing、スーパーカー・オーナーが普段の街乗りに使うにはちょっとハード過ぎるかも。


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