BMW「1シリーズMクーペ」が正式発表
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BMWが行った1シリーズMクーペに関する一連のインフォメーションには、実にイライラさせられた。ビデオを事前に公開したり、我々をプロトタイプの試乗にまで招待したりする一方、最終的なスペックやその他諸々の詳細については全く公表しなかったからだ。しかし、そんなイライラともやっとおさらばする日が来た。BMWがついに1シリーズMクーペの全容を明らかにしたのだ。我々の興奮が冷めやらぬうちに、さっそくそのスペックを紹介しよう。

まずはエンジンから。1シリーズMクーペに搭載されるのは、3.0リッター直列6気筒ツインターボエンジンだ。事前の予想では最高出力を345ps としていたが、実際は340psで、最大トルクは45.9kgmを発揮。これは現行のZ4「sDrive35is」と同じ数値である。ECUにはオーバー・ブースト機能が装備され、一時的に5.1kgmトルクをアップさせることが可能だ。0-100km/hは4.9秒で、時速250 kmでリミッターが働くようになっている。


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トランスミッションは今のところ6速MTのみだが、今後ダブル・クラッチ・トランスミッションも用意されるのではないかと言われている。他のMシリーズ同様、ステアリングホイールにはM Driveボタンが取り付けられ、エンジン・レスポンスの変更が可能。さらに、M ダイナミック・モードを搭載され、ホイールのスリップ量が一定限度まで容認され、物理的な限界に近づいた場合のみDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)が作動するという。

車体を2011年型 135iクーペと比較すると、全長は5mm長くなっている。全幅は53mm広く、全高は13mm高い。フロントとリアのトレッド幅はそれぞれ71mm、46mm広くなっている。車両重量は1,495kgで、135iクーペよりも35kgの軽量化を実現した。ホイールは19インチで、タイヤはフロントが245/35、リアが265/35だ。

インテリアに関して言えば、BMWはそれほど変更点はない。しかし、スポーツシートやMスポーツ・レザー・ステアリングホイールなどが標準装備になるようだ。 誤解のないよう先に言っておくが、我々はのどから手が出るほど1シリーズMクーペが欲しいと思っている。しかしどうせなら、もう少しパワーや軽量化を追求してほしかった。結局、BMWはこの車を往年の人気モデル、E30型M3クーペになぞらえているだけなのかもしれない。BMWは1シリーズMクーペをE30型M3の単なる二番煎じにするのではなく、逆に差別化を図る必要があるだろう。そうすれば、この車は我々をさらに魅了するに違いない。

1シリーズMクーペは、来年1月に行われるデト ロイトモーターショーでのデビューを予定している。その時に現地での写真を数多く紹介するつもりだが、まずは高解像度ギャラリーでその美しい姿を堪能してほしい。プレスリリース(英語)もあるので、詳しい情報を知りたい方はどうぞ。