パイオニアは、カロッツエリアブランドで培われたカーナビの技術を応用し、 NTTドコモと協業による「ドコモ ドライブネット」のサービスを今年10月末から開始することを発表した。
これまでのカーナビと比較して、交通状況の把握がリアルタイムの状況に近いものになるだけでなく、 周辺の駐車場の空き具合の情報、ガソリンスタンド位置情報の提供など、モバイルならではのサービスを展開する予定。サービスの利用には月額使用料として基本料315円の他、プランにより525円~の使用料が課金される。サービスの利用にはNTTドコモの携帯電話(一部の端末は非対応)やPCから専用のナビゲーションサイトをブラウズするだけ。


またパイオニアではサービスに合わせてナビゲーション用の拡張キットとなる "スマートクレイドル"を発表した。
"スマートクレイドル"は、今年度末までに発売する予定。 "スマートクレイドル" のデモ機にはAndroid 2.1搭載の端末を使用しており、Android端末には専用Appとして提供される形式を採る模様。BlackBerryやWindows Phone 7への対応は不明。
パイオニア、NTTドコモ両社からの発表の主な内容は下記の通り
●スマートフォン用通信カーナビアプリ「ドコモ ドライブネット powered by カロッツェリア」をパイオニアが開発。
●「ドコモ ドライブネット powered by カロッツェリア」はドコモからの配布。
●スマートフォン専用車載クレイドル通称 "スマートクレイドル" はパイオニアが開発、販売。
●「ドコモ ドライブネット」におけるスマートフォン向け情報提供サービスは両社の共同開発

通常カーナビでは、内蔵地図が古くなり、実際の道路地図とは異なっていたり、 光ビーコン発信機が無い場所では近隣の駐車場の空き状況が正確でなかったり、とリアルタイムで変化するような情報の面では数多くの不満点が挙げられるが、 高速通信が可能なドコモの通信網がカーナビで利用できる点は非常に心強い。
発売予定の "スマートクレイドル" には携帯電話ナビには搭載できない車載用の高性能GPSアンテナ・レシーバーに加え、 ジャイロセンサー・加速度センサー等を搭載し、さらにカーナビならではの位置補正アルゴリズムにより、高い自車位置測位を実現。 このことにより、携帯電話の弱点であるトンネルや地下道でのナビも対処しやすくなると思われる。

その他の機能として、スマートフォン充電機能、Bluetoothによる通信、燃費計算、エコ運転支援なども備えている。
また目新しい機能としてはSNSを意識したかのような、「グループ位置共有機能」を搭載。 この機能はユーザー同士がグループ登録することで、各自の車両を地図上に表示でき、 同じ目的地の友人の現在位置や、営業車両の現在位置がリアルタイムで把握することができる模様。

実際に"スマートクレイドル"に装着されたソニーエリクソンのエクスペリアを操作してみたが、 その操作性は、ポータブルナビゲーション(以下PND)と同じようにサクサク動作し、通信機能が充実している分、 むしろこちらの方が一枚上手といったところであろうか。
ただし、Androidのバージョンアップ提供時期ズレによって、 一部機種でアプリのバージョンアップができなくなったり、バグが発生する可能性もなきにしもあらず。 現時点ではAndroid 2.1以降が対応予定。
パイオニアの担当者に確認したかぎりでは、 今後登場するドコモのアンドロイド端末にはすべて対応していく方針。 価格についても担当者に確認したが現在のところ未定ではあるが買いやすい価格で出したいとのこと。

地図のデータが携帯電話内ではなく、ネットワーク上に存在しているので、圏外時の検索等ではキャッシュに頼らざるをえない点や、 車速パルスを取れない点を除けばPNDと同等かそれ以上の実力を有していると思われる。


[link : NTTドコモパイオニア株式会社]