スバル、燃費と走行性能を高めた新型ボクサー・エンジンを発表!
富士重工業は23日、環境性能と走行性能を高次元で両立したという新型水平対向エンジンを発表。21年振りに構造を基本骨格から全面的に刷新し、ロング・ストローク化や主運動部品の軽量化などによって約10%燃費が向上したという。

水平対向エンジンは、クランクシャフトを中心として左右対称に配置されたピストンの運動が、まるでボクシング選手が繰り出すパンチのようであることから「ボクサー・エンジン」と言われる。V型や直列エンジンと比べて運動性能の面から見たメリットは、エンジンの全高が低く抑えられることで車両の重心が下げられることや、左右対称のレイアウトにより重量バランスが良いことなどが挙げられる。海外ではポルシェが有名だが、富士重工業では1966年に発売された「スバル1000」に搭載して以来、主力車種に採用し続けてきた。いわば "スバルの顔" 的なエンジンである。

今回発表された「新世代ボクサーエンジン」の主な特長は、水平対向エンジンでは横幅が大きくなるため難しいとされていた(載せられる車体の幅も拡げなければならなくなるため)、ロング・ストローク化の実現だ。これにより中低速域のトルクが豊かになり、実用燃費も向上するはず。具体的な数字を挙げると、2リッター4気筒ユニットでは現行型がボア92mm/ストローク75mmであるのに対し、新型はそれぞれ84mm/90mmとなっている。最大トルクは19.5kgmから19.9kgmへと向上した(自然吸気エンジンの場合)。
また、ピストンやコンロッドなどの主運動部品を軽量化することでフリクションロスを約30%低減。燃費性能と回転レスポンスが高められている。
さらに吸気・排気バルブ両方に装備されたAVCS(アクティブ・バルブ・コントロール・システム)や、吸気の流れを制御して燃焼効率を高めるTGV(タンブル・ジェネレーテッド・バルブ)など、今までターボ・ユニットに使われていた新技術が、標準型の自然吸気ユニットにも採用された。
他にも燃焼室のコンパクト化、吸気ポート形状の最適化、高効率な小型オイルポンプやEGR(エキゾースト・ガス・リサーキュレーション)クーラーの採用など、多岐にわたる変更によって「環境性能と走行性能を高次元で両立した」(広報発表)という。

この新型ボクサー・エンジンはまずは「フォレスター」に搭載され、その後搭載車種を拡大していくそうだ。
そして、その中には「トヨタFT-86」も含まれると噂されている。
ちなみに現在発表されているこのエンジンの最高出力は、自然吸気2リッター版で142ps(現行型と変わらず)。スポーツカーに積む際には、何らかのチューニングが施されることを期待したい。

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