【東京コンクール・デレガンス2010】クラスDで優勝した「フェラーリ 275GTB/4」!
「東京コンクール・デレガンス」のクラスD(モダン・クラシック部門)には、フェラーリやランボルギーニ、マセラティなど、現在でもスーパーカー・ブランドとしてお馴染みのメーカーが1960~75年に製作した名車達がずらりと並んでいた。その中で優勝に輝いたのは、スーパーカーの始祖とも言える「フェラーリ 275GTB/4」である。

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フェラーリ275GTBは、250GTシリーズの後継車として1964年に発表された。レース用マシンとして作られ、そこからロードカーへ発展していった250GT(と、それまでの全てのフェラーリ・ロードカー)と違って、275GTBは初めから公道走行を念頭に置いて開発されている。そういう意味(公道走行用にもかかわらず超高性能)では、現在「スーパーカー」と言われるクルマの先駆けと言えるだろう。
エンジンはジョアッキーノ・コロンボが設計したV型12気筒。1947年に1500ccだったこの通称「コロンボ・ユニット」は、1気筒あたり275cc=3300cc(正確には3286cc)にまで拡大され、5速ギアボックスとディファレンシャル・ギアを一体化して車体後部に配置したトランスアクスルを介して、路面に駆動を伝えた。

今回出展されていた275GTB/4は、そのエンジンにDOHCヘッドを与えたもので、"4"は4カムシャフトを意味する。275GTBの進化形として1966年に発表された。
なお、フェラーリのロードカーで、トランスアクスル・レイアウトや4輪独立サスペンションを初めて採用したのは275GTBであり、またDOHCヘッドとドライサンプが初めて採用されたのは275GTB/4である。どれも現行型フェラーリにまで受け継がれている技術だ。

美しいボディのデザインはピニンファリーナ、製作はスカリエッティによるもの。モダン・クラシック期のフェラーリとして人気が高く、オークションに出品されれば1億円を超える価格が付くことは以前お知らせした通り。

フェラーリ275GTBには、初期のショート・ノーズと後期のロング・ノーズ、ウェーバーのキャブレターを3基装備するものと6基装備するもの、SOHCとDOHC(275GTB/4)、さらにアルミ製ボディを持つものやオープン・ボディのスパイダー、純レース用マシンの275GTB/Cなど様々なバリエーションが存在する。
1968年までに合計約1000台程が作られ、「フェラーリ 365GTB/4」通称 "デイトナ" がその後を継いだ。