トヨタ「ランドクルーザー」と「プロナード」、いずれもステアリング系に不具合
トヨタは29日、「ランドクルーザー」および「ランドクルーザー ワゴン」のステアリングシャフトに不具合があるとして国土交通省にリコールを届け出た。

大きな段差を乗り越えた時にステアリングシャフトの固定部品が外れることがあり、その状態のときにハンドルを一杯に切る操作を繰り返すとシャフトが抜け出して、ハンドルが効かなくなる(操舵できなくなる)恐れがあるという。

これは舵取り装置(ステアリング)のステアリングシャフト連結部の構造が不適切だったことが原因。改善措置として固定部品を対策品に変更し、ストッパ類を追加・変更するという。
不具合は1件報告されており、これが原因による事故は起きていない。

対象車は平成14年7月30日から平成19年6月29日に製作された「ランドクルーザー」および「ランドクルーザー ワゴン」のギア比可変ステアリング装着車で、計9,678台。100系と呼ばれる先代モデルだ。

「ギア比可変ステアリング」については、今年5月にトヨタはレクサスLSを対象としたリコールを届け出ている。LSでは制御プログラムに問題があったとしており、今回のランドクルーザーの件とは原因は異なるようだ。


さらにトヨタでは同じ29日に、アメリカで製造された「プロナード」についてもステアリングの施錠装置に不具合があるとしてリコールを届け出た。
こちらはステアリング・ロックのバーの鋳造が不適切なため、表面に微小な亀裂が生じているものがあり、施錠・開錠を繰り返すうちにバーが折損し開錠できなくなったり、操舵中に折損したバーが引っかかりハンドル操作ができなくなる恐れがあるという。
対象車は平成12年2月10日から平成15年1月30日に製作された車両計6,753台。

トヨタ車に頻発するステアリング系の不具合。だが原因は車種によって様々であるから問題は一層深刻だ。
ステアリング、アクセル、ブレーキの3つは、運転者の意志をクルマに伝える大事な装置である。このうち1つでも問題が生じれば、クルマは運転者の意志を離れ、暴走する金属の塊と化する恐れさえあるということを、メーカーは肝に銘じて開発・設計・製造・検査に取り組んでいただきたい。


トヨタのリコール情報については公式サイトの以下のページをご覧いただきたい。
「2010年(平成22年)のリコール・改善対策情報」(トヨタ)