【東京コンクール・デレガンス2010】最優秀賞は「ラリー ABC」!
7月24日の夜、「東京コンクール・デレガンス」の審査結果が発表され、クラスA(ヴィンテージ・クラス)で優勝した1930年型「ラリー ABC」が、2010年度の最優秀賞である「ベスト・オブ・ショウ」にも輝いた。

Related Gallery:1930 Rally ABC

ラリーは、戦前のフランスに数多く存在したライト・ウエイト・スポーツカーの1つ。日本においてはもちろん、本国フランスでも非常に珍しいクルマと言えるだろう。
同じくフランスで航空機エンジンや自動車を製造していた「サムルソン」のコンポーネントが各所に流用され、エンジンもサムルソン製直列4気筒(当時としては珍しいDOHC)ユニットが積まれることが多かったが、今回受賞した個体には、ルビー社のKタイプという1097ccOHVレーシング・エンジンにヴェーン式スーパー・チャージャーを組み合わせたものが搭載されている。
これは現オーナーの祖父である初代オーナーの注文によるもので、今ではこのエンジンは世界にわずか数基しか現存しないと言われている。

当時、この初代オーナー氏は、パリ近郊にあったラリー社に直接出向き、このクルマをオーダーしたそうだ。それから2年ほどヨーロッパで乗られ、帰国する際に日本に持ち込まれたという。それ以来なんと80年もの間、親子三代に渡って所有し続けておられる。この辺りの "ヒストリー" も受賞の理由になったようだ。

美しさはもちろん、オリジナル性、希少性、素性、どれをとっても文句のつけようのない1台。