山本左近、ヒスパニア・レーシングからF1イギリスGPに出場!
今週末に開催されるF1イギリスGPで、日本人ドライバーの山本左近がヒスパニア・レーシング(HRT) F1チームから出場することが決まった。これは8日の夜、HRTチーム代表のコリン・コレスがメディアに語ったことから明らかになり、9日に発行されたプレス・リリースでチームから正式に発表された。

イギリスGP期間中のシルバーストンで、この噂がパドックを駆け巡ったのは8日木曜日のこと。あのアイルトン・セナの甥であり、HRTから今年F1に参戦中のブルーノ・セナがシートを失い、代わりにリザーブ・ドライバーの山本左近が11日のレースに出走するというのがその内容だ。
HRTチーム代表を務めるコリン・コレスは山本のレース出場を認めたが、それがこのイギリスGPに限ってのことなのか、それともこれはブルーノ・セナの解雇を意味し、残り10戦も山本左近がレギュラー・ドライバーとして参戦するのかは明らかにしなかった。

ブルーノ・セナは今季9レースに参戦して完走3回、最高位16位(2回)という結果を残している。この戦績はチーム・メイトのカルン・チャンドックを下回り、チームの(そして人々が「セナ」という名前から抱く)期待に応えているとは言い難い。また、スポンサー・マネーの支払いも滞っているという噂もあることから、人々は「セナ解雇説」を口にした。これに対し、山本左近はレギュラー・シートを獲得できるだけの資金を用意していると報道するメディアもあった。

だがこの噂を打ち消すように、HRT F1チームは9日金曜日に出されたプレス・リリースの中で「ブルーノ・セナはチームの一員であり続け、2010年F1世界選手権における残りのレースに出走することを改めて確認したい」と述べ、次戦のドイツGPではセナが復帰することを示唆した。山本については「(チームに所属する)4人のドライバーの1人である山本左近にチャンスを与えることにした」と言及するに留まった。

1982年生まれの山本左近は、この日(7月9日)誕生日を迎えて現在28歳。2005年に「ジョーダン・グランプリ」のサード・ドライバーとしてF1の世界に入った。2006年シーズンの途中から急遽「スーパー・アグリF1チーム」に加入し、第12戦ドイツGPでF1レース・デビュー。後半の7戦に出場した。翌2007年には「スパイカーF1チーム」から、やはり後半7レースに出場している。
2008年にルノーF1のテスト・ドライバーを務めた後、GP2のアジア・シリーズに参戦しながら再びチャンスが訪れるのを待ち、今年4月にHRT F1チームとテスト・リザーブ・ドライバーとして契約。第7戦トルコGPのフリー走行に出走した。

今回のイギリスGPで急に山本左近が出場することになった理由も、また今後のレギュラー・シートの行方についても、実のところはまだ分からないと言っていいだろう。F1の世界では、正式に発表されたことが全てであるとは限らないからだ。
ひょっとしたら、鈴鹿では2人の日本人ドライバーが走る姿を、見ることが出来るかも知れない。