トヨタは5日、「クラウン」とレクサス「LS」「GS」「IS」の一部の車両で、エンジンのバルブ・スプリングに不具合があるとして国土交通省にリコールを届け出た。

バルブ・スプリングとは、エンジンの吸排気バルブを開閉させるときに、閉じる力を与えるコイル・スプリングのこと。トヨタの説明では、このバルブ・スプリングの材料に微少な異物が混じっていたものがあり、スプリングの強度が低下して折損する恐れがあるという。そうなるとエンジンは異音が発生して不調となり、走行中に停止してしまう場合もある。
改善措置として、全車両でバルブ・スプリングを対策品に交換する。
今までにこれを原因とする事故は起きていないが、不具合の報告は220件もあったという。

対象車はトヨタ「クラウン・アスリート」の先代(12代目)および現行型(13代目)と「クラウン・ハイブリッド」のいずれも3.5リッター・エンジン搭載車、またレクサスでは「GS350」の2駆および4駆、「GS450h」「GS460」「IS350」「LS460」「LS600h」「LS600hL」の計11型式で、平成17年7月27日から平成20年8月21日に製作された車両計9万1,903台。
全世界で販売された分を合計すると、約27万台になる見通しだ。

レクサスの最上級車種「LS」では今年5月に「ギア比可変ステアリング・システム」に関してリコールがあったばかり(今回の対象車はそれより以前に作られていたもので製作期間は異なる)。
「レクサス」ブランドの他モデルでも今年4月に「GX460」が、6月にアメリカで「HS250h」がリコールを届け出ている。
さらに遡れば、昨年8月にアメリカで起こった暴走事故をきっかけとするペダルの無償交換や、今年に入って発表されたハイブリッド車のブレーキに関する不具合など、トヨタとレクサスで大規模なリコールが相次いでいることはご存じの通り。
「高級車」と「ハイブリッド車」は今のトヨタの大事な2枚看板である。傷が付けばトヨタ全体に対するイメージ・ダウンは免れない。
顧客の信頼をつなぎ止めるには、車両の設計・開発・製造を見直すだけでなく、販売店における直接の応対もその鍵を握ることになるだろう。
こども店長に任せておいてもよいのだろうか。


なお今回のリコールに関する情報は公式サイトの以下のページから。

トヨタ「クラウンのリコール」

レクサス「GS350、GS450h、GS460、IS350、LS460、LS600h、LS600hLのリコール」