トヨタは25日、アメリカで販売されているハイブリッド・セダン「レクサスHS250h」について、燃料漏れを起こす可能性があることから、販売を中止し、原因を調査した上でリコールすると発表した
これはアメリカ運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)が実施したテストによる指摘を受けたもの。


NHTSAは2010年型レクサスHS250hに対して次のような追突テストを行った。
車両を後部から約50mph(約80km/h)の速度で、障害物に70%重なる位置で衝突させ、車両の縦軸の角度が90度になるまで回転させる。
その回転時に連邦自動車安全基準(FMVSS 301)を上回る燃料漏れが検知されたという。
トヨタの発表によると、レクサスHS250hは開発時に同じ実施要領のテストにかけられ、この安全基準を完璧に満たしていることが確認されているという。また、現在のところNHTSAが指摘した燃料漏れは再現できていない。

「我々が行ったテストでは、レクサスHS250hが連邦基準を完全に遵守していることが証明されてはいるが、NHTSAによって指摘された不具合の再現、そして我々のテストと異なる結果が出た原因究明に全力で取り組んでいる」とスティーブ・セント・アンジェロ北米品質特別委員は述べている。ちなみに、この「品質特別委員」という役職は、2010年2月にトヨタのハイブリッド車で起こった一連のリコール問題を受けて任命されたものだ。

今回、対象となるモデルはアメリカで販売された2010年型レクサスHS250h、約1万7,000台。日本で販売されている同型車は、燃料タンクの形状やバンパーの構造が異なるため安全性に問題はないとして、販売を継続する方針だ。

日本市場向けモデルが安全とする根拠は、トヨタによれば「社内実験の結果」。しかしこれはアメリカで販売されているモデルも同様のはずだ。その社内実験とNHTSAによるテストの結果が違っていたため、今回の問題となった。
同様の燃料漏れが日本向けモデルにも起きないとは限らない、とも言えるし、またトヨタにしてみれば「社内実験で問題なし+再現できない」ということから、NHTSAによるテストの方に不備がなかったかという疑念もあるだろう。
トヨタの原因究明とその対応を注意深く見守っていきたい。

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