FIAが2011年シーズンのF1ルールを発表

F1のレギュレーションは常に手を加えられ変更されている。たとえ我々が、"今年のチャンピオンシップは2006年以来もっとも面白いレースだ"と思っても、彼らは変更を重ねるのだ。このほど、FIA世界モータースポーツ評議会は、トラック上でさらなるドラマが起こることを期待して2011年のレギュレーションを決定した。中でも大きな変更は、Fダクトとダブルディフューザーの禁止だろう。その代わりに可変リアウィングが導入される。可変リアウィングは最初の2周までは使用することができないが、その後ならドライバーが先行するマシンの1秒未満に近づいたときに、オーバーテイクのために使用することが許されるようだ。


加えて、最低車体重量は現在の620kgから640kgまで引き上げられる。これはKERSを搭載するチームが不利にならないようにするため。また、セーフティカー規則も、最終ラップでセーフティカーが出動していた場合、セーフティカーがピットに戻ったとしても、そのままの順位でチェッカーフラッグを受けなければならないと明確化された。そして、2002年のシーズンをもって廃止されていた107%ルール(予選1位車のタイムの+7%以内の車のみが決勝に進出できる)が再導入される。もしそのルールが今年のカナダGPに適用されていたら、カルン・チャンドックは出場できなかっただろう。ただし、フリー走行でそれなりのタイムをマークしていた場合は例外的に出場を認めることもあるそうだ。 そして、最大の変更といえるのはタイヤサプライヤーだ。

今後3年間は、ピレリがタイヤを供給することになった。これまでのサプライヤーであるブリヂストンは、バーニー・エクレストンとチームの願いもむなしく、今季限りでF1から撤退する。それにともない、ハンコックやクーパーなど他のタイヤメーカーも名乗りを上げたが、サプライヤーの座は獲得できなかった。ミシュランも単独サプライヤーでなく複数のブランドの参戦が認められるのであれば参入したかったようだ。ともかく、単独サプライヤーに決まったピレリには、これからやるべきことが山ほどあるだろう。なにしろ19年間もF1から遠ざかっていたのだから。