今や車の中でiPod を使うのは一般的である。
自動車メーカーの立場から考えるとカーオーディオの市場を食われてしまうというライバル的存在なのだから、 排除したい製品であるはずだが、今やその存在は無視できないほど人々に支持されているということが現実なのだ。
そのため、多くの自動車メーカーがその接続のためのAUXジャックを装備するようになり、 また一部のメーカーでは、専用コネクターケーブルにより、カーオーディオから直接iPodの操作ができるといったシステムを搭載している。すなわち、アップル社のiPodは他のシリコンオーディオとは別格の扱いなのだ。

そんなiPodシリーズの兄弟的な存在であるiPadが先日全世界の注目を浴びながら登場したのは御存知の通り。 そこで早速、車内での便利な使い方を紹介しているサイトを発見した。その使用方法は大変興味深いが、 安全性を考慮すると問題がある。

iPad + Velcro from Jesse Rosten on Vimeo.


iPadの背面にベルクロ(製品名でマジックテープと呼ばれることも多い)を貼り付け、 iPadをダッシュボードに簡単に装着。助手席の人がナビゲーション的に使用してしまおうという方法である。 ところが、この一見すると大変便利な使い方で、購入したらついついやってみたくなってしまう使い方。
賢明な読者ならお気づきであろうが、助手席前のグローブボックス付近は衝突時にSRSエアバックが展開し、 そこの部分にはどんなものでも装着してはならないことになっている。 もし、このベルクロiPad装着車が事故等で衝突した場合、iPadが助手席乗員の顔面に衝突する恐れがあることは容易に想像できる。
ダッシュボードではなく安全な場所に装着し、iPadを思う存分活用して欲しい。
(もちろん、運転者の走行中の注視や操作は道路交通法違反もさることながら大変危険なので厳禁であるのは言うまでもない。)