メルセデス・ベンツ日本は、ガルウイングを持つスーパー・スポーツカー「メルセデス・ベンツ SLS AMG」を6月10日より発売すると発表した。価格は2430万円で、10月頃より納車が始まるという。

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SLS AMGは、メルセデスのモーター・スポーツ&チューニング部門「AMG」が開発を担当した同社の最上級スポーツ・モデル。2009年のフランクフルト・モーターショーで発表され、F1のペース・カーとしてもお馴染みだ。1954年の伝説的なスポーツカー「メルセデス・ベンツ300SL」を最新技術で現代に甦らせたという触れ込みで、ロングノーズの下にエンジンを置き、跳ね上げ式のガルウイング・ドアを持つという300SLの特徴を継承している。
同じような言葉を「メルセデス・ベンツ SLR マクラーレン」のときにも聞いたような気がするが、SLS AMGは2009年に生産終了したSLR マクラーレンの後継という役割も担っている。ただし価格は半額以下。

SLSが搭載するエンジンは、AMGチューンのメルセデス "63シリーズ" に採用されているM156型ユニットを、このモデルのために120ヶ所以上に及ぶ改良を施したというM159型、6208ccV型8気筒。最高出力571ps/最大トルク66.3kgmを発生する。これは「SL63 AMG」などに積まれるものと比べると、それぞれ46psと2.3kgm上回っている。ゲトラグ製7速デュアル・クラッチ・トランスミッションと組み合わされ、0-100km/h加速は3.8秒、最高速度317km/hという動力性能を発揮。また燃費にも優れ(あくまでもこの手のクルマとしては、だが)、欧州NEDCモードで7.6km/リッターを記録するという。
車体にはオーストリアの「マグナ・シュタイアー」が生産するアルミニウム製スペースフレームを採用。そのおかげで車両重量は1620kgと、SL63 AMGよりも300kg以上軽い。

マクラーレンと共同で開発したSLRが、専用設計のエンジンとカーボン・モノコック・ボディを持っていたことを思えば、SLSは後継モデルと言いながらもクラスが異なることは自明。3000万円以上にもなる価格差はこのあたりに起因する。メルセデスとAMGでは、今後はSLRのような超弩級スーパーカーよりも、むしろSLSよりさらに下のクラスのスポーツカーを計画していると噂されており、こちらはポルシェ911やアウディR8のライバルになりそうだ。
だがその前に確実に登場が予定されているのは、SLS AMGのEV(電気自動車)版である。これは4個のモーターとリチウムイオン・バッテリーを持ち、0-100km/h加速は6.2リッターV8の現モデルと同等になるという。

今回、ようやく日本で正式発表された「SLS AMG」だが、実はすでに今年4月から予約受付が始まっており、今すぐに注文しても10月納車はとても無理そう。ならばいっそ、袂を分かったかつてのパートナー、マクラーレンから発売される「MP4-12C」を見てから検討するのもいいかも知れない。

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