こちらの3代目「ポンティアック・ファイヤーバード・トランザム」は、フロントの赤いフラッシャーを見ればお解りの通り、アメリカのTVドラマ「ナイトライダー」に登場する超高性能車「ナイト2000」の精巧なレプリカである。

Related Gallery:

高性能人工頭脳K.I.T.T.を搭載し悪と戦うこの "ドリーム・カー" に憧れて、同型のトランザムを手に入れ「ナイト2000」仕様に改造しようと考えた人は数知れず。中には自分でアルミを削り、FRPで型を造ってこのレプリカ製作に挑戦した人もいるようだが、アメリカではあらかじめ型や基盤が作られた改造用パーツの数々が売られているそうだ。「エリア Ten-One」ではこれらのパーツをトランザムに組み込み、ナイト2000仕様レプリカとして製作した車両を販売している。

担当の方にお話を訊いてみると、このアメリカ製レプリカ用パーツというものが、あまり作りが良くないようで、車両に合わせて綺麗に仕上げるためには細かな加工が欠かせないそうだ。また元来「エリア Ten-One」はカー・オーディオの専門ショップでもあるため、未来的なハイテク満載の(ように見える)ダッシュボードのデジタル・パネルが、まるで本物みたいに点滅するように、電気回路まで製作できることが自慢の1つだとか。もちろん、ここまでやらなくても、例えば外観のみナイト2000仕様にしたクルマをオーダーすることも可能だ。
ベース車両はアメリカで探して輸入することが多いというが、現地でもこの3代目ポンティアック・ファイヤーバード・トランザムは状態の良いものが少なくなっており、探すのが困難だという。すでに20~30年前のクルマなのだから無理もない。
展示されたデモカーはコンヴァーティブルだが、実際のナイト2000はTバー・ルーフ。しかも拘る人は内装がベージュのファブリックでなければ駄目だという。表皮は張り替えることができるが、ナイト2000と同じ形のシートが稀少だそうだ。

気になる価格は、写真のコンプリート仕様で980万円。あとはベース車の状態や、どこまで本物に近づけるかによって金額は変わってくる。車両を持ち込んで外観(バンパーとフラッシャー)だけを加工した場合は200万~250万円程度。ベージュの内装に張り替えるには約30万円かかるそうだ。

ちなみに展示車の状態だともちろん車検は通らないが、ステアリング・ホイールを普通の物に交換し、フロントのフォグランプを1個に減らせば、公道走行も可能になるという。

いくら本物に近くてもこれはあくまでもレプリカ。銃弾を跳ね返すことはできないので、悪人を追い詰めるときにはあまり無理をしない方がいいだろう。