今年からF1に新規参入したヒスパニア・レーシングF1チーム(以下HRT F1)は、今シーズン序盤から度重なるリタイアに見舞われ、苦戦を強いられている。ポイントもいまだに獲得していない。

そこでHRT F1は現状を打開すべく、提携していたイタリアのシャシーメーカーのダラーラに見切りをつけた。


ダラーラはHRT F1の前身チームであるカンポス・メタ時代から技術提携を結んでおり、様々なトラブルを乗り越えながら、何とか開幕戦にマシンを間に合わせた。だが、チームが求めるレベルではなかったため、提携解消に至ったというのだ。マシンの性能を重視するHRTの気持ちは分からないでもないが、開幕戦までに十分な時間がなかったのだから、致し方ない気もする。

ダラーラと提携を解消したHRT F1は、トヨタが今シーズンのために開発していたTF110のシャシー獲得を狙っているらしい。トヨタから技術支援を受けていたステファンGPは今シーズンからのF1参戦がかなわず、トヨタへの支払いも出来なかったことから、TF110の売却は実現しなかったようだ。ケルンにあるトヨタの本部は今も売却活動を続けており、F1チームへのシャシー提供は可能な状況にある。つまり、HRT F1へのサポートはいつでもできるというわけだ。今後のHRT F1の動きに注目したい。