昨年末、36台限定の「ロータス・エリーゼ」をご紹介したが、さらにレアなロータスをお望みの方にはこちらをお勧めしたい。

1989年型ロータス101。我が国初のフルタイムF1ドライバー中嶋悟がドライブした、正真正銘、本物のF1である。英国のロータスカーズが販売し、日本の正規代理店LCLを通じて購入することができる。あえて普通の中古車的に 言えば「素性のいいディーラー車」だ。

価格は2,860万円。エリーゼよりはお高いが、それでも市販車のスーパー・スポーツカーあたりとたいして変わらない。レクサスLFAより1千万円近くも安い。
F1チームがこのように過去のマシンを放出することは珍しいことではないが、中には展示用のエンジンレス、つまり走行不能のものも多い。
このロータス101には当時のジャッドV8エンジン(610馬力!)が搭載されており、サーキットに持ち込めば、あなた自身のドライブで走行可能だ。

1989年シーズンと言えば、前年までの1500ccターボ・エンジンが禁止となり、全チームが3500ccの自然吸気エンジンを搭載して競った年だ。ロータスはパワフルなホンダ・エンジンを失い、代わりに積んだジャッドV8の非力さに戦闘力低下は否めず、苦しいシーズンを送ったとF1ファンなら記憶しているだろう。
だがその非力なロータス101が、我々日本人にとっては特別なマシンであることも、F1ファンなら覚えているに違いない。

最終戦オーストラリアGP。23位からスタートした中嶋悟は1周目で痛恨のスピン、最下位にまで落ちてしまう。しかしその後、豪雨の中で巧みにマシンを操って次々と順位を上げてゆき、レース終盤には3位走行のリカルド・パトレーゼを追い回して「雨のナカジマ」を印象づけた、あのマシンがロータス101である。
日本人初の表彰台となるかと期待されたが、水煙の影響で電気系トラブルに見舞われ結果は惜しくも4位。このとき日本人初の(自身唯一の)ファステスト・ラップを記録している。

そのサトル・ナカジマ仕様のロータス101。2,860万円はイギリスからの輸送費込みの価格である。ただし1993年以来エンジンをかけていないというから、購入後にサーキット・デビューするためには、それなりの費用が必要になるだろう。

ちなみにあのフェラーリも、現役を離れて2年以上経過しているマシンなら売ってくれる。価格は1億円程度から、シューマッハがチャンピオンを獲得したマシンになると3億円以上になるとか。
もっと手頃な価格のF1をお望みなら、「F1-Sales.com」をチェックしていれば5万ポンド(約650万円)程度で見つけることができそうだ。
ただし、悪徳業者の中には明らかにF1とは違うフォーミュラ・カー(F3000など)に、F1そっくりのカラーリングを施して販売しようとするところもあるので、ご注意を。


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