トヨタは20日、小型車「パッソ」について、低速走行時にエンジンが停止する恐れがあるとして、2万2300台を自主改修することに決めた。今回の対象となるのは1リッターの3気筒エンジンを積むモデル。また、「パッソ」はトヨタの子会社であるダイハツとの共同開発車であり、同車を「ブーン」の名前で販売しているダイハツも自主改修を実施する。

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今回の問題は、パッソが2月のモデルチェンジで現行型となったときに、燃費向上のためアイドリング時のエンジン回転数を下げたことが原因とみられている。駐車するときのような低速走行時や、停止しているときにシフトレバーをドライブまたはリバースに入れたときなど、エンジンの回転数がごく低いときに負荷が掛かると "エンスト" を起こしてしまうことがあるというわけだ。
トヨタではエンジンとCVT(無段変速機)の制御プログラムを書き換えることでこれに対応するとしている。なお、4月26日以降に生産した車両については改良済みであるため、自主改修の対象外。
トヨタでは、事故につながる危険性は低いとして、国土交通省と協議した結果、強制力のある「リコール」ではなく法的届け出の義務がない「自主改修」としたとのこと。

今年の2月に登場した2代目パッソは、企画段階から女性スタッフの意見を多く取り入れ、女性目線で造られたというクルマ。全車にCVTを採用し、1リッター直列3気筒エンジン搭載モデルでは、22.5km/リッター(10・15モード)という低燃費を達成している。
今回の問題をトヨタでは「危険性が低い」としているが、運転免許を取得したばかりの女性ユーザーも多いと思われるこのクルマ、外出先で急にエンジンが停まってしまったら、メーカーが思う以上に不安を覚える方も少なくないだろう。「機械」としては直接事故につながる危険が少ないトラブルだとしても、それが運転する人間の気持ちにどれだけ影響するか。その辺りのことも含めてメーカーには「危険性」を考えていただきたい。

それにしても、19日のレクサスLSに続いてまたしても「プログラム」に原因があるとする問題が明らかになった。
トヨタでは走行実験によるソフトウェアの "バグ出し" はどの程度行われているのだろうか?