トヨタが「レクサス」ブランドで販売する高級サルーン「LS」シリーズの4車種で、車速に応じて電子制御でステアリング・ギア比を変化させる「VGRS」の不具合により、ハンドルとタイヤの動きが一時的に連動しなくなるというトラブルが発生することが分かった。トヨタでは国内販売分の約4500台を含める約1万1500台を対象にリコールを実施することを決定。公式サイトでユーザーに注意を呼びかけるとともに、国内では21日に国土交通省に届け出る予定だ。

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対象となるのはVGRSを搭載する「LS460」、「LS460L」、ハイブリッド車の「LS600h」、「LS600hL」の4車種。
低速で交差点を曲がる際やUターンをするときに、ハンドルをいっぱいに切った状態から素早く直進に戻す操作をすると、ハンドル位置が直進状態時にあるべき位置(中立位置)を通り過ぎ、逆方向にずれた状態となり、それでもクルマは直進するという現象が起こる場合があるという。
トヨタではハンドルの急な操作を行わず、「ずれ」が生じた場合はハンドル位置に関係なく車両が直進状態になるようにハンドル操作をするように呼びかけているが、中立位置がずれたことに気づいた場合は、ハンドルに軽く手を添えていると車両の直進状態に合わせてVGRSシステムが中立位置を補正するという。この間、クルマは直進しているのにハンドルが動くという現象が起きるわけで、慌ててハンドルを戻そうとしたり押さえつけたりすればクルマは進行方向を乱す恐れがある。

国土交通省によれば、昨年秋にLSシリーズがマイナーチェンジされた際に、VGRSの制御プログラムに設定変更がなされたことが原因とみている。

VGRS=ギア比可変ステアリングとは、パーキング・スピードのような低速時には少ないハンドル操作量で大きく曲がり、高速走行時にはスローなギア比となり安定した操舵感になるというシステム。現行のLSシリーズは全て標準装備している。

トヨタでは今年2月に「プリウス」などハイブリッド車のブレーキに不具合があるとしてリコールを発表したばかり。
今回も、本来ならばドライバーを助けるために装備された電子制御装置の、プログラムに問題があるという点で一致していることが気になる。
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