「マロニエ・オートストーリー」に参加していた中で、最も新しいクルマが現行型「スズキ・スイフト・スポーツ」だった。とは言ってもただのスイフトではないこのクルマは、ジュニア世界ラリー選手権(JWRC)に参戦する「スズキ・スイフト・スーパー1600」のレプリカ仕様。デカール類と3ナンバーのワイドなボディは迫力十分だ。

2代目スズキ・スイフトは2005年からJWRCに参戦。2007年にはP-Gアンダーソンがチャンピオンを獲得している。スズキはその後2008年から「SX4」で世界ラリー選手権(WRC)にステップアップするが、その年限りで活動を休止。しかしJWRCにおけるスイフトの参戦は今年も続いており、すでに開幕戦のトルコで1勝を挙げている。

そんなJWRCで活躍するスイフトを再現しようと、このオーナーは市販のスイフト・スポーツにワイド・ボディ・キットとリア・ウイングを装着。さらにボンネットはエア・ダクトが開いたものに交換され(普段はフタがしてあるとか)、マフラーもラリー・カー同様のシングル(スイフト・スポーツは2本出し)となっている。ホイールはオーナーの好みからOZレーシング製で、これにスペーサーを入れてワイドなフェンダーに合わせてあるという。エンジン自体はノーマルだが、吸排気系はチューンされているそうだ。
デカールはカッティング・シートで表現。P-Gアンダーソンが乗った2005年のデビュー戦「ラリー・フィンランド」仕様だ。実際にラリーに出場している車両は3ドアなのだが、国内ではスイフトは5ドアしか販売されていないため、 このクルマも5ドアとなる。後部ドアや給油口周りの "ワイド化" にはやや苦心の跡が見られるものの、違和感がないよう上手く処理してあった。

気になる改造費用だが、無粋を承知で訊いてみたところ、バンパーやフェンダー等のワイド・ボディ化だけで約60万円、その他全部で約120万円ほどかかったということだった。スイフト・スポーツの車両価格と合わせると約300万円。この金額を高いと見るか、意外と安いと見るか、その辺りは人それぞれだろうが、外観だけでは物足りないという人(そして潤沢な資金をお持ちの人)には、いっそ「スズキ・スポーツ・ヨーロッパ」が販売する "本物" をお薦めしたい。
価格はFIAによって決められているので12万ユーロ(約1500万円)となっているが、これはベース価格だと思った方がいいだろう。もちろんこの値段でも、218psを発生するスペシャル・エンジンと(スイフト・スポーツは125ps)、6速シーケンシャル・トランスミッション、そして全幅1805mmのワイド・ボディは付いてくる。

ただし、これを買ってもJWRCには年齢が28歳以上の人は出場できないので、ご注意を。

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