アメリカの消費者団体専門誌「コンシューマーリポート」が行った運転テストで問題が指摘された「レクサスGX460」の件について、トヨタはVSC(車両安定制御)のプログラム設定に不具合があることを認め、対象車に対する改善措置の内容を決定した。


この問題は先日お伝えしたように、速度超過でコーナーに進入したときや、高速で大きくハンドルを操作した場合に、車両が大きく横を向くほど滑ってしまい、「横転する危険性がある」とコンシューマー・リポート誌が報じたもの。トヨタではこれを認め(「横転する」ほどかどうかは別として)、原因を究明。以下の場合、車両の横滑りが起きる可能性が高いことが分かった。

対象車は左ハンドルの「レクサスGX460」と「ランドクルーザープラド」。これらのモデルは燃料タンク等の重量物が車両の左側に搭載されているため、運転席に1人で乗った場合、重心が左寄りになる(だから問題になるほど横滑りするのは高速度での右旋回時)。
その中でも18インチ径タイヤとKDSS(オンロードの安定性とオフロードの走破性を両立するサスペンション制御システム)およびVSCが装着されている場合、VSCの効きが弱くなる。

トヨタでは「VSCのプログラムを修正し、VSCの効きを強化する」という改善措置を取ることを決め、アメリカ、ロシア、中近東などで販売された約3.4万台について、現地当局にリコール届け出を行う。
日本仕様をはじめ右ハンドルのモデルについては問題はないとしている。

とはいえ、どんなクルマでも横転の危険性はないわけではない。重心の高いクルマは特にそれが高くなる。
重心の高い車両といえば、SUVなどよりさらに高いクルマも沢山道路を走っている。トラックだ。トラックの中にはまだVSCを装備していない車両も多いのだが、日野自動車では、これを全車に標準装備すると20日に発表した

今回のトヨタの問題は実際に事故を出したわけではない。だが、これをきっかけにVSCのような「横滑り防止装置」へ社会の関心が高まり、様々な車種に標準装備が広まれば、事故は確実に減少するはずだ。

"運転の歓び" も命あってのもの、である。


[ Source : トヨタ自動車 ]


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