【ノスタルジック2デイズ】「トヨタ・スポーツ800」通称
こちらは「クラシックカー ナゴヤ」のブースに展示されていた「トヨタ・スポーツ800」、通称 "ヨタハチ" 。昭和40年製の前期型だ。
トヨタ2000GTに先んじて1965年に発売されたこの小さなスポーツカー、デザインにはどことなく2000GTと通じるものが感じられないだろうか。
もっとも、エンジンの性能は比ぶべくもない。大衆車「パブリカ」用をベースとした790ccの空冷水平対抗2気筒OHVは、最高出力45ps・最大トルク6.8kgm。それでも、わずか580kgという軽い車重と、徹底的に空気抵抗軽減を図ったボディ(CD値3.5以下)を武器に、最高速度は155km/hに達した。

当時としては珍しいモノコック構造の車体は、全長3585mm×全幅1465mm×全高1175mmという現代の軽自動車並みの大きさで、乗員は2名。パブリカから流用した足回りはフロントが縦置きトーションバー式ダブルウィッシュボーン、リアはリーフリジッド。着脱式ルーフを持つ愛らしいスタイルと、31km/リッター(!)という驚異的な燃費は、現代の基準をもって見ても魅力的だ。

実際、ブースを訪れ熱心に眺める人の姿は後を絶たなかった。価格もわりと現実的な298万円。ただしこの価格は「セール価格」で、新たにここまで仕上げるともっと高くなる。
動力性能を担当者に伺ったところ、現在の路上でも「充分、流れに乗れる」というが「正直、夏はキツい」ようで、「真夏に渋滞にハマるとアウト」だそう。
それでもこのスタイルに魅力を感じ、是非欲しい! と思う人は多い。中には「オートマはないのか」とか「エアコンを付けろ」との声もあるらしいが、残念ながらエアコンは物理的に不可能だそう。「当時の味を大切に」乗って欲しいとのこと。
パーツは、走る分にはそれほど困らないものの外装部品や内装関係は高騰している。例えば新品のステアリング・ホイールには8万5,000円の値が付く。「今、付いているものを大事に使うようにする」のが基本だ。同じような言葉は、今回あちこちのブースで聞かれた。



小さなエンジンに軽量な車体で高燃費、充分な動力性能と愛されるデザインを持つ。
これはそのまま、現代に最も求められる「エコカー」の姿ではないだろうか。トヨタ2000GTの現代版がレクサスLFAなら、トヨタには現代版「ヨタハチ」も作って欲しいと思う人は少なからずいるはずだ。
もっとも、新車当時のトヨタ・スポーツ800の価格は60万円。トヨタ2000GTの4分の1だったわけだから‥‥今でいうと約500万円!?
決して安いクルマではなかったのである。


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