【ノスタルジック2デイズ】幻の名車「トヨタ2000GT」
4月3日と4日の2日間に渡り、パシフィコ横浜で日本最大級の旧車トレードショー「ノスタルジック2デイズ」が開催された。

まずご紹介するのは日本を代表する "幻の名車"「トヨタ2000GT」。絶版車総合ディーラー「ビンテージカー ヨシノ」は、生産台数わずか337台のこのクルマを、前期型・後期型合わせて4台も持ち込んでいた。

トヨタ2000GTは、トヨタ自動車とヤマハ発動機の共同開発によって誕生し、1967年に発売が開始された、我が国初の国際的本格スポーツカー(と言っていいだろう)。
映画『007は二度死ぬ』にオープン・トップの試作車が使われたことは有名だ。最近の作品では『20世紀少年-第2章-最後の希望』にも登場しているので、見たことがある人も多いはず。



ロータス・エランを思わせる鋼板溶接バックボーンフレームのシャシー設計と、美しいボディのスタイリングはトヨタによるもの。ダブルウィッシュボーンを採用した4輪独立懸架のサスペンション、日本初の4輪ディスクブレーキ、フル・シンクロメッシュの5速ギアボックスなど、当時のスポーツカーとして一線級のスペックを備えていた。
エンジンは1988cc直列6気筒クラウン用「M型」をベースに、ヤマハが開発したDOHCヘッドを組み合わせた「3M型」。ミクニ製ソレックス型ツイン・キャブレターを3連装し、150psの最高出力と18.0kgmの最大トルクを発生。最高速度220km/h、0-400m加速15.9秒という高性能を誇った。ヤマハはローズウッドを使った内装や、車両の生産も担当した。



発売前に参戦した1966年の第3回日本グランプリでは、純粋なレーシングカーとして製作されたプリンスR380やポルシェ906を相手に3位と健闘。1ヶ月後の鈴鹿1000kmレースでは2台が出場して1位・2位独占という結果を残す。
さらにこの年、FIA公認トラックである谷田部の高速試験場にて、高速耐久スピードトライアルに挑戦。3つの世界記録と13のクラス別国際新記録を樹立した。

以上のようなモータースポーツにおける活躍を見せたあと、満を持して翌年に発売されたときの価格は238万円。クラウン2台分、カローラ6台分という高価格車で、今なら1500万円から2000万円に相当する。それでも、ほとんど手作りによる生産は手間がかかり、1台製作するごとに赤字は増え続けるという状態だったという。トヨタ博物館の資料によると、その原価は280万円とも500万円とも言われるほどだったとか。



ビンテージカー・ヨシノが展示したトヨタ2000GTは、オリジナル通りにレストアされたものでありながら、ワンオフで製作したエアコンまで装備していた。元々はヒーターレバーだったツマミで冷暖房を切り替えて使用できるという。価格は相談とのことだが、だいたいどのくらいになるかこっそり教えてもらったところ、約2,000万円ほどだとか。もっとも、このクルマを購入するような人は強いこだわりを持っていることが多いので、ボディカラーをはじめ自分の好みの仕様で注文する人がほとんどだという。その場合、ベース車の状態や価格にもよるのでそれこそ相談して金額を決定することになる。作業に要する期間は通常約2年ほどだ。

前期型・後期型の違いがお分かりだろうか?
外観ではフロントマスクとウインカー部あたりに注目して比べて見て欲しい。


Related Gallery:



トヨタ2000GT購入を考える前に!まずは愛車の現在価格を調べよう!