軍用車は「ハンビー」から「エム・ラップ」へ切り替え

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HMMWV(高機動多用途装輪車両:通称ハンビー)は"フラットボトムとアルミボディを採用し、軽量で低車高"という、軍事用らしからぬ車だ。しかし実際問題、アメリカ軍兵士にとっては、これらの特性はありがたくないようだ。実のところハンビーは路肩爆弾や地雷といった手製爆弾に対する防御力が低い。イラクで兵士が犠牲になる原因のトップはこれらの爆弾による攻撃なのだ。



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そこで軍は近代戦争にもっと適した車両を求め、たどり着いたのがMRAP(耐地雷・待ち伏せ攻撃防護車:通称エム・ラップ)だ。車高が高く、車体底面を防御力の高いV字型にすることにより搭乗する兵士の安全が確保されている。実際に使用した隊からは死傷者が減ったという報告もあり、アメリカ国防省は9月までに5250台のMRAPをアフガニスタンに配備する意向を示している。

ということで、ハンビーは、2010年でその時代に一区切りを付けることになった。今年、軍はさらに2600台のハンビーを導入すると言われているが、これが最後の発注となる予定。トータルでは15万台が導入されたことになる。ハンビーは引き続き、基本的に非戦闘地域や、手製爆弾が使われないような場所での短期の戦闘に使用される。

しかし、「USA TODAY」紙によると、海軍が従来のハンビーをV字型の車底に改良する方法を研究中とのこと。まだまだ使い道はあるかもしれない。