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試乗会が行われたスペイン南部の街マラガは、新型アウディA8を堪能するのに最適な場所だった。高速道路へと続く長い平坦な道では、最高出力377ps、最大トルク45.3kgmを誇る4.2リッターV8エンジンがそのパワーを唸らせ、まるで訓練されたドーベルマンのように素早く反応する8速ATと軽快な動きを見せるパドルシフト付きステアリングホイール、そしてフルタイム4WDシステム「クワトロ」が、雨でぬれた路面でも見事なグリップ力を発揮する。地中海を臨む魅惑的な街で、我々はその走りにすっかり魅了されてしまった。

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今回フルモデルチェンジとなったA8だが、なかでも最も大きく進化したのは、おそらくアウディスペースフレーム(ASF)構造を採用したアルミボディだろう。新型では、高強度アルミニウム合金をシャシーにも使用したことで剛性が高まり、アグレッシブな運転でもフラつきが抑えられ、騒音や振動も軽減されている。 【初試乗】華麗に走る2011年新型アウディA8

その結果、静粛性が向上した室内は、高級ホテルのソファに座っているかのようなラグジュアリーな空間となった。落ち着いたブラウンのレザーとアルカンターラ布地で仕上げられた内装は目で見て触って楽しむことができ、シートは長時間座っていても疲れを感じない。そして、この優雅な室内をより楽しくさせるのがアウディの革新的な技術がつまったマルチ・メディア・インターフェイス(MMI)ナビだ。機能の一体型を好まないドイツ車らしくボタンやコントローラーは多いが、シフトレバーに手を置けば人さし指がタッチパッドに届く設計となっており、ブラインドタッチでの操作も可能にしている。

【初試乗】華麗に走る2011年新型アウディA8

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外観については、アウディの特徴ともいえるヒゲクジラ顔のグリルがいまだその存在感をアピールしているが、それ以上に目つきの悪いLEDヘッドランプが強烈で驚かされた。全体の輪郭としては、現行モデルやライバル車よりもひと回り大きくなり、サイドにつけられたラインが鋭く洗練された印象を与える。

【初試乗】華麗に走る2011年新型アウディA8

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試乗会では、4.2リッター直噴V8ガソリンエンジンモデルに加え、4.2リッターV8TDIと3リッターV6のディーゼルエンジンモデルが用意されていた。ガソリンエンジンは、どこまでも吹け上がるようなその音と、大きな波に持ってかれるかのような加速感がたまらない。そしてアルミボディによる軽量化が功を奏したのか、燃費は現行から13%改善されている。しかし何といってもすごいのはディーゼルだ。同じ排気量ならガソリンエンジンよりも加速が早く、最大トルクも2倍近い81.6kgmを発生する。その上、燃費も上回っているというから言うことなしだ。
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アウディが作り上げた新型A8は、技術的な素晴らしさはもちろんのこと、人間の快楽を追及した最高のラグジュアリーセダンとなった。1人のドライバーとして言わせてもらえば、この車は我々が求めていた熱狂と興奮を与えてくれるのだ。これに対抗するのはメルセデスベンツか? それともBMWか? 気になるライバル車の動向に注目したい。

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