古くからあることわざで「後悔先に立たず」とよく言うが、これは車やバイクにも当てはまる。特に、我々のような車好きなら、愛車を乗らずに取っておけば良かったと思うことが度々あるだろう。

今回紹介するベングト・ガナーソン氏は、まさに後になって後悔することなく、確かな先見の明を持っていた人物と言えるだろう。彼は、なんと自身が経営する店の地下に、希少価値の高いホンダのバイクを2台も隠し続けていたのである。

ストックホルムでMC-Varuhusという大型バイクショップを経営するガナーソン氏は、販売するかたわら、バイク収集にも手を染めていたらしい。そして1992年に300台限定で発売されたホンダNR750を2台手に入れ、そのうちの1台を誰にも言わず地下にしまっておいた。その後、V型4気筒DOHC8バルブのオーバルピストン搭載モデルがそれ以来世に出ていないこともあり、NR750は希少価値の高いモデルとなったのだ。

さらに、ガナーソン氏が隠していたバイクは、NR750だけではなかった。彼は1000台限定のRC30(VFR750R)を1台隠し持っていたのだ。RC30は、ホンダのレース用車両やパーツの開発・製造・販売を行うHRC(Honda Racing Corporation)が限定生産した、スーパーバイク世界選手権のレギュレーションに合わせたホモロゲーションモデル。86年に販売されたこのバイクは、当時では異例の148万円という高値だった。

そして今回、MC-Varuhusのスタッフが地下倉庫を開け、この2台の美しいバイクの梱包を解いたのだ。

今後は一般公開し、誰でもこの2台のバイクの美しさを直に拝めるそうだ。さらに、これ以上ないくらい近い位置から、名車2台を映しているビデオ映像もあるので、ぜひチェックしてほしい。