日産を傘下に収めるルノーと、「メルセデス・ベンツ」のダイムラーが、株式を持ち合う資本も含めた包括的提携に向けて交渉に入ったと、複数のメディアが伝えている。フィナンシャル・タイムズ紙によれば「資本提携はルノーとダイムラーがお互いの株式をそれぞれ10%未満ずつ持ち合う方向で話し合いが進められている」とのことだ。


フォルクスワーゲンとスズキ、プジョー・シトロエン・グループと三菱自動車(こちらは資本提携は見送られたが)など、自動車業界で提携交渉が活発に行われているのは、中国・インドなど急成長する新興国市場の開拓と、EVやハイブリッドをはじめとする次世代環境対応車の開発に、共同で対応を図ろうとするためだ。各社の "得意分野" を持ち寄りつつ開発を共同で行えば、コストと時間はより少なく抑えられる。
ダイムラーが欲しいのは、定評あるルノーの小型車開発と、「リーフ」の発売を控えた日産の電気自動車に関する技術だろう。ダイムラーは(ルノー・日産が出遅れた)ハイブリッド車の開発が進んでいるし、「メルセデス・ベンツ」や「マイバッハ」のブランドを擁する高級車づくりに関しては言うまでもない。
このように単純に自動車技術の側面だけから見れば、この両グループの提携は実り多いものになりそうに思われる。
ただし、ダイムラーはこれまで、1998年にクライスラーと合併しながら2007年に合併解消、また2000年に資本提携した三菱自動車とは2005年に解消するなど "過去の失敗" から、包括提携には慎重との見方もある。

果たして、「スマート」が「トゥインゴ」のようなフロント・エンジンになったり、「フーガ」がメルセデス・ベンツと車台を共有したりする日が来るのだろうか!?


[Source :FT.com]