100年前に設計された自動車を自ら運転できるチャンスだ。
愛知県にあるトヨタ博物館では、同館が所蔵するT型フォードの運転講習会を開催する。日時は4月8日、22日、5月6日のそれぞれ9:30~12:00と13:30~16:00の計6回。募集人数は各回2名。参加費は傷害保険・運転教材(CD及び印刷物)・博物館入場料を含め5,000円だ。


1908年に発売された「フォード・モデルT」通称「T型フォード」は、1927年までの19年間、大きくモデルチェンジされることなく1500万台以上が製造された。
充分な実用性を備えた上に、流れ作業による大量生産でそれまでにない低価格を実現し、自動車の大衆化に大いに寄与した。生産性を高めるため、一時期にはボディ塗色を乾燥の速い黒1色に限定しながら、「ボディカラーはお好み次第。ただしそれが黒である限り」と言い表した言葉は有名だ。

T型フォードが成し得た「自動車の大衆化」は、価格だけの話ではない。「誰でも買える」だけでなく、「誰でも運転できる」ことが、T型フォードの特徴の1つでもあった。当時の多くの自動車が、重いコーンクラッチとシンクロメッシュを持たないギアボックスから、変速操作が非常に難しかったのに対し、T型フォードのプラネタリー・ギアを使った独自の2段式変速機は "2速セミAT" ともいえるもので、その運転の容易さから日本ではT型フォード専用の運転免許が存在していたほどである。現在の「AT限定免許」のようなものだ。

とはいえ、アクセルをペダルではなくレバーで操作する運転は、MTに乗り馴れた人でも難物そうに見えるだろう。事前に送られて来る教材で、まずは十分にイメージ・トレーニングをしてから臨みたい。

純粋に機械に対する興味から原初のオートモビルを体験するのもよし、はたまた当時ようやく "新世紀の" 乗り物を手にした人々の、喜びと誇らしさに想いを馳せるのもよし。100年前のクルマを、見るだけでなく、触れるだけでもなく、運転までする機会は、世界的に見ても滅多にないといえるだろう。

申し込み方法など、詳しくはこちらの公式サイトをご覧いただきたい。

[Source :トヨタ博物館]


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