メルセデス・ベンツとマクラーレンが共同開発したスーパーカーの最終限定モデル「メルセデス・ベンツ SLR スターリング・モス」が2日、日本でも発売された

SLRは2003年、メルセデス・ベンツとF1で提携関係にあったマクラーレンが、共に技術と経験を注ぎ込んで作り上げたスーパー・スポーツカー。当初はクーペのみの発売で車両価格は5,775万円だった。2006年にはその高性能版「SLR 722 エディション」が世界限定150台で発表され、翌年にはオープントップ・モデル「SLR ロードスター」が追加された。価格も6,300万円、7,000万円とだんだん高くなり、今回発売になった「SLR スターリング・モス」に至ってはついに1億1,000万円と大台を突破した。


SLRとはその名の通り、1955年にミッレ・ミリアで優勝したマシン「300SLR」を現代的に焼き直しロードカーとして蘇らせたものだ。そのときの優勝ドライバーの名前を冠した「SLR スターリング・モス」は、SLR ロードスターのカーボン・ファイバー製モノコックをベースに、ウインド・スクリーンやサイド・ウインドウを取り去った上で補強を施し、SLR 722エディションの650psエンジンを搭載している。その結果、クーペより200kg以上軽い1550kgの車重と0-100km/h加速3.5秒以下というパフォーマンスを達成した。性能は現代の一線級だが、簡素な装備と見た目は半世紀前のレーシングカーに、より近づいたと言える。

世界限定75台の中で、日本で販売されるSLR スターリング・モスはシルバーとブラックのわずか2台(ブラックは世界に1台)。そもそもこのモデル、フロントガラスがないことやサイド出しのマフラー等から、日本の法規ではナンバープレートを取得することが難しいとされていた。たった2台のために日本法人は苦労したことだろう。あるいは、たった2台だから可能になったのかも知れない。

今ではメルセデスとマクラーレンはパートナーシップを解消し、それぞれ独自に開発した新型スーパーカーを発表しているのはご存知の通り。
この最後のマクラーレン製ベンツとなるSLR スターリング・モスだが、すでに他のSLRを所有している顧客のみに、2台目(以降)として販売されるという。屋根が必要な時には「 "前に買った方" に乗ってください」ということか。
申し訳程度のフロント・スクリーンしか持たない代わりに、専用レザー・キャップとゴーグルが付き、価格は前述の通り1億1,000万円。さらに保証を4年間延長するならCクラス1台分の金額(600万円)を支払わなければならない。
もっとも乗らずにコレクションとして所有するだけなら、ゴーグルも延長保証も必要ないわけだが。


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