世界最高峰のバイクレースとされるMotoGPにおいて、何度も世界チャンピオンに輝いてきたバレンティーノ・ロッシ。その才能は二輪だけにとどまらず、これまでに何度か四輪でも巧みなハンドルさばきを披露してきた。それに伴い、F1転向の噂が常に流れていたが、今までその噂が現実となることはなかった。しかし、先週行われたフェラーリのF1テスト走行でロッシが驚くほど見事な成績を収めたことで、再びMotoGP関係者はロッシのF1転向を危惧している。

モントメロのカタルーニャ・サーキットでF2008のマシンに乗り込んだロッシは、1分21秒900をマーク。これは、2008年にキミ・ライコネンが同マシンでたたき出したレコードタイム、1分21秒670に迫る好タイムだ。ロッシはヤマハとの契約が満了する2011年以後、ドゥカティへ移籍するのではないかとささやかれていたが、今回の結果を受けて、ヤマハのチームマネージャーを務めるダビデ・ブリビオは、「一番の脅威はフェラーリだ。ロッシが本気でF1への転向を考え始めるのではないかと、この素晴らしいタイムに不安を覚えてしまう」と素直な胸の内を語っている。

一方、フェラーリはロッシの結果に大満足のようで、発表したプレスリリース(英語)でその喜びをあらわにしている。どうなるかはさておき、我々はロッシに惜しみない称賛を贈るとともに、今後の活躍に期待したい。