車体にアニメやゲームのキャラクター(特に女の子)を描いたクルマを「痛車」と呼ぶことはご存じの方も多いだろう。東京オートサロンでも何台かその姿を見ることが出来た。
こちらは「すたじおあ~る」の「たっちカマロ」だ。

4代目シボレー・カマロはご覧のようにガルウイングに改造され、西又葵氏がデザインしたキャラクー「立川たっち」のイラストが全面に描かれている。トランクルームを開けると内蔵されたオーディオアンプやスピーカーにまで「萌え」は及んでおり、見る人を飽きさせない(呆れさせるかも知れないが)。

この痛車、どのようにして作るのか「東洋インキ製造株式会社」の方に訊いてみた。
まずイラストはパソコンのデータで入稿するのが基本だそうだ。それを拡大して特殊な耐候性のあるシートに印刷し、上からクリアの保護フィルムを貼る。そうして完成した巨大なステッカーはそのまま納品される場合もあるし、注文があればクルマに貼り付けるところまでやってもらえるそうだ。制作費用はミニバンのようなクルマの全面に貼る場合で一台分約18万円とか。耐久年数は2~3年で徐々に色が褪せてくるが、その頃には別のキャラクターに気持ちが移っていたりするからちょうど「貼り替え頃」となるらしい。
「痛車」には興味がなくてもWRCレプリカなどを作るときの参考になるのでは?

「たっちカマロ」をデザインした「あ~る氏」は痛車デザイナーとして活動中だそうだ。思えばベースとなったシボレー・カマロは日本を代表するデザイナー奥山清行氏の手によるもの。そう考えれば「たっちカマロ」は奥山氏とあ~る氏、西又氏3人のコラボレーションと言えなくもない(?)。


もう1台特に有名な「痛車」を紹介しよう。
あのRE雨宮が製作した「魔法少女リリカルなのは Striker S(フェイト・テスタロッサバージョン)」だ。
ベースは言うまでもなくFD3S型マツダRX-7。おそらく「世界最速の痛車」ではないだろうか!?
「テスタロッサ」と言えば、赤いヘッドカバーからその名が付けられたフェラーリのいくつかのモデルを思い浮かべるかも知れないが、ここではアニメに登場するキャラクターの名前らしい。
このクルマ、青島文化教材社からミニカーとして発売されているそうだ。

「若者のクルマ離れ」とよく言われているが、アニメ好きの青年が痛車に乗りたくて自動車免許を取得し、やがて運転の楽しさやクルマ本来の魅力に目覚める‥‥ということもありそうではないか。


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