新聞の折り込みチラシで気づいた人もいるだろう。ホンダの新型ハイブリッド・スポーツ、CR-Zの先行予約が各地の販売店で開始されている。

それによると、市販バージョンのデザインは東京モーターショーに展示されていたものとやや異なることが分かる。最も大きな違いはフロント・バンパーの形状だ。LEDを使ったデイライトは一般的なフォグランプとなり、その下に付けられていた特徴的なカナードは、バンパーと一体化された。またグリルの "H" エンブレムはノーズ上部に移動し代わりにそこにはナンバープレートが付くようだ。注意して見るとサイドスカートの形状やヘッドライト部の切り込み(目元)も違っている。ホイールは16インチと小さくなり、当然ウインカーのLEDはブルーというわけにはいかないだろう。

正式発表は2月25日だが、すでにスペックや装備、グレード、価格等がほぼ判明している。今後変更される可能性がないとは言えないが、現在までに分かっている仕様をまとめてみよう。

まずエンジンは1.5リッターi-VTEC一種のみ。CVT仕様が113psなのに対し6MTモデルは114ps(体感できる違いはないだろうが)。ホンダのハイブリッドとしては初の一気筒あたり4バルブとなり、インサイト同様14psのモーターが加わる。
R-Zにはスポーツ、ノーマル、ECONと3つの走行モードを切り替えられる「3モード・ドライブ・システム」が搭載されているがCVTモデルと6MTモデルではこのセッティングも異なるようで、MTモデルのスポーツモードではモーターが積極的に加速をアシストするようになるいわゆる「電気ターボ」効果。そしてCVTモデルはエンジンをより高回転まで使う変速プログラムになるはずだ。グレードはαとβの二種。ベーシックグレードのβでもフルオートエアコンを始め十分な装備内容となるが、αにはスマートキーシステム、クルーズコントロール、HIDヘッドライト、フロントフォグランプ、16インチアルミホイール等が標準装備される。これらはβでもオプション装備することは可能だが、スカイルーフやレザーインテリアはαにしか付けることができない。本革巻ステアリング・ホイールやアルミ製シフトノブ(MT)もαだけの装備で、βではこれらは樹脂製となる。
レザーインテリアは運転席・助手席とも身体が直接触れる部分は本革となりシートヒーターも装備されるが、後部座席はファブリックのままとなる。そもそもリアシートは150cmまでの身長しか想定されていないので、子供はともかく女性でも大人が座ると窮屈だろう。3人以上で乗る予定の人は実車で確認した後で契約した方がいい。またαの6MT仕様ではスカイルーフとレザーインテリアは別々に注文できない可能性がある。走りを重視する人は重心が高くなるスカイルーフは避けたいだろうから、いっそレザーシートは諦めて、純正アクセサリーとして用意されるレカロのスポーツシートを選ぶという手もある(一脚15万円以上の価格が付けられているが)。



価格はβが226.8万円、αは249.8万円から。シフトフィールに拘った6MTも、パドルシフトを装備するCVTも、価格は一緒だが、選択できるオプションの組み合わせが異なるらしいので注意が(そして妥協が)必要だ。
ボディカラーは7色用意され、プレミアムホワイトパールは3万1500円高。内装色はブラック×グレーのみ。
エコカー減税の対象(予定)車ということもあり、そこそこの装備でよければ諸費用込み総額300万円程度となりそうだが、αのプレミアムホワイトパールで「全部付き」ともなれば車両価格だけで310万9500円(消費税込)にもなる。
レギュラーガソリンで20km/リッターも走れる(かも知れない)スポーツカーは今のところ他にない唯一の存在だ。販売店にもよるだろうが、今、実車を見ずに予約すれば納車は3月の予定である。