もしあなたが、「ポルシェはフォルクスワーゲン傘下だから、同じ傘下のアウディとル・マンで戦うつもりはない」と思っているとしたら、それは大きな間違いである。

ル・マンのレースでVW傘下のブランド同士が戦うことは以前にも例があり、2003年にベントレーがアウディR8のコンポーネントを共有したスピード8で総合優勝を果たしているのだ。

ポルシェはル・マンにおいて、過去16回もの総合優勝を果たしており、現在のところその記録を破る自動車メーカーは出ていない。そのポルシェが黄金時代に幕を降ろしたのは1998年。ポルシェはレース撤退を決めたその年も総合優勝を果たし、有終の美を飾っている。

そして今、ポルシェの新CEOミヒャエル・マハト氏は、ポルシェが再びル・マンで総合優勝の記録を更新することを望んでいる。しかしポルシェ一族の一員であり、かつ現フォルクスワーゲンの会長でもあるフェルディナント・ピエヒ氏が、近い将来ポルシェを掌握することも考えられる。そのため、マハト氏は会社の資金を自由に使える今のうちに、ル・マンで優勝できる車を開発したいところだ。

近年のル・マンでは、ディーゼルエンジン搭載のマシンが優勝を果たしており、ポルシェがハイブリットエンジン搭載のレースカーで1位の座を取ることも不可能ではないかもしれない。今後、ポルシェがどのようなレースカーを開発するのかは非常に興味深い。