キューバのフィデル・カストロ前議長を尊敬してやまないベネズエラのウゴ・チャベス大統領は、ゼネラルモーターズやフィアット(すなわちクライスラー)、トヨタ、フォードに対し、技術供与に応じなければ国外退去を命じる考えを示唆した。加えてトヨタには、国内で需要の高い車種を十分に生産していないとして工場の査察を指示。

今後は、生産台数および車種をベネズエラ政府が自動車メーカーごとに割り当てていくという。23日にAP通信が伝えたところによると、この大統領の発言に対し、ベネズエラ国内に生産工場を持つメーカー関係者たちはこぞって口をつぐんでいる。

自動車メーカーが要求に応じなかった場合、大統領は工場を接収し、ベネズエラと親交の深い国に事業を任せる考えであるようだ。AP通信の記事によると、大統領は「(要求に応じないメーカーは)荷物をまとめて国外へ去ればいい。私はロシアやベラルーシ、中国を誘致する」と発言している。

しかし今のところ、メーカーを国有化するという話ではないようだ。ただしチャベス大統領は最近、よほど経営に自信があるのか、企業の国有化を進める政策をとっている。そのため、可能性がないとは言い切れない。今後の各メーカーの対応が気になるところだ。情報提供者に感謝!