噂されていた通り、ホンダは2010年のSUPER GTシリーズに、新型マシンHSV-010 GTで参戦することを発表した。今期は特認車両として出走していたNSXの後継車となる。
これはルーフラインの辺りを見ても分かるように、"ロードカーとしての" NSXの後継車として開発されていたクルマがベースと見られている。

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SUPER GTシリーズのGT500カテゴリーでは2009年から、エンジンはフォーミュラ・ニッポンと共通の3.4リッター自然吸気V型8気筒、駆動方式はFR(前置きエンジン後輪駆動)と決められている。ミドシップ・レイアウトでV6エンジンを積んだNSXはだから特認車両として今年は参戦していたわけだ。

NSXの後継車はフロントにV10を積むFRをベースとした四輪駆動であると言われていた。エンジンが市販車と異なる排気量・気筒数となっても規則で決められた3.4リッターV8を用いるのは当然として、FRレイアウトで2ドアならなるほどベース車両として問題ないと思える。
しかしご存知の通りこのベースになるはずのクルマ、市販化を前に開発が中止されてしまったのだ。

前述した通り、SUPER GTのレギュレーションによるとGT500の車両規定は「最少2座席を有し、車両の片側にそれぞれ1枚の乗降用ドアを有する自動車」で、「排気量3400cc、V型8気筒自然吸気エンジン」が「フロントに置かれ」「基本車両の駆動方式に関わらず後輪による駆動のみが許され」ている。そして「量産車のアイデンティティ維持のため、ルーフ、フロントピラー等の量産車モノコックボディを残すことにより、側面投影でのシルエットのオリジナル性を維持する」とある。
つまり、次期型NSXは、発売はされなかったが「量産車としてのモノコック」が製造されていたということだろうか。
それとも今後少なくともHSV-101と同形状のルーフ、フロントピラーを持つ2ドアFRの新型車が発売される・・・と見るのは希望的に過ぎるだろうか。

それは去年のちょうど今頃のことだった。
ホンダの福井威夫社長(当時)は年末会見で "大排気量のV10を積むスポーツカーの開発中止"を発表しながらも "新しいNSX後継車を提案したい" とも語っていたはずだ。
「市販型HSV」がV6のハイブリッドを搭載して登場する可能性がないわけではない。