ホンダは2010年1月5日から開催されるインド最大の自動車ショー「オートエキスポ」において、新型車のコンセプトモデル「Honda New Small Concept」を出展すると発表した。これはインドを中心とした新興国向けに専用開発している小型車のコンセブトモデルで、今回が世界初の展示となる。

すでに今年6月、ホンダは1.2リッターの「ジャズ(日本名フィット)」をインドで発売している。日本では1.3または1.5リッターのエンジンを積むフィットだが、1.2リッターエンジンをインド市場向けに新開発して搭載したのは、インドでは1.2リッター以下の乗用車には物品税を引き下げるなどの小型車優遇税制が適用されるからだ。しかしこのジャズは、インドで50%近いシェアを握るスズキや第二位のヒュンダイが販売する同クラス車に比べ価格が5割も高く、中流層以上向けの商品だった。今回発表が予定されている「New Small Concept」は、より低い価格帯を狙ったモデルであると見られている。

インドと言えば、今月10日にはトヨタがやはり同じオートエキスポにおいて同様の新興国向け小型車「エントリー・ファミリー・カー(EFC)」を公開すると発表したばかり。日本のビッグツーが同じ会場・同じクラス・同じコンセプトで真っ向対決となるわけだ。トヨタはこれをインドの他にタイや中国で生産するとしている。

日産は現在インドでは輸入による販売だけだが、来年5月にはルノーと共同で建設中の工場が稼働する予定であり、新開発のAプラットフォームを採用した次期型マイクラ(日本名マーチ)がここで生産される。タイで先に生産が始まるこの小型車は、現行型マーチを大幅に下回る価格になるといわれ、日本仕様はタイから輸入されることになるはずだ。現在マーチを製造している日本とイギリスの工場はこれを終了する。

インドでは11月の乗用車販売台数(多目的車を除く)が前年同月比61%増となり過去5年間で最高の販売台数を記録した。この急成長中の巨大市場には日本だけでなく世界中の自動車メーカーが注目している。
フォルクスワーゲンがスズキと提携したのも部品の共有化によってインドでの生産効率を上げることが目的の1つと見られているし、イタリアのフィアットは超低価格車「ナノ」やジャガーとランドローバーの買収で話題を呼んだ現地大手タタ・モーターズと提携を結び、フィアット車だけでなくフェラーリやマセラティをインドで販売することを目論んでいる。

ホンダやトヨタの新興国向け小型車が、日本でも販売されるかどうか、現時点では分からない。家電製品や衣料品のように、クルマも低価格なものは日本メーカーの製品であっても日本製でないのが普通となるのだろうか。

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